厳しい外出制限が段階的に緩和されているフランス。約2か月にわたる家ごもり中「とても助かったもの」と教えてくれたのが『ピカール』でした。数年前、日本にも上陸したフランスの冷凍食品ブランドです。
ロックダウンの期間中、悩みのタネは毎日の食事作りでした。長い在宅生活と、限られた移動範囲での買い出しで「どうすれば少しでもラクに献立のバリエーションが増やせるか」ということが、日々のテーマになっていたのです。そんな私がフル活用していたのが『Picard(ピカール)』。数年前に日本にも進出した、フランスの冷凍食品専門店です。
フランスの家庭はほとんどが共働きということもあり、多忙な生活に冷凍食品は日常的な存在。特に『Picard』には野菜や肉、魚介などの食材だけでなく、前菜、メイン、デザート…と何でも揃っているので、幅広い世代が利用しています。さまざまなカット野菜は日本食メニューにも使いやすく、以前から我が家で重宝していますが、今回の外出規制をきっかけに、自分では作らないフレンチやイタリアンのメニューをときどき買うようになり「ラクしていつもと違う味」も楽しむようになりました。
先日は冷凍パンを使って、懐かしい日本の味を再現しました。それは「あんバターサンド」。オーブンで焼いたアツアツのイチヂクのパンに、たっぷりのフランスバターと日本のあんこを挟んで、ぱくっ。それはそれは、もうたまらないおいしさ!もちろん、パリにはパン屋さんがたくさんありますが、いつでも手軽に焼き立てが味わえる「冷凍パン」はフランス人にも大人気。パンを焼いている間、部屋中に広がる香りもごちそうなんですよね。
おこもり生活で知ってしまった、ちょっとハイカロリーで背徳感のあるおいしさ。この至福の日仏コラボに、しばらくハマりそうです…。