これまで通算100回以上モロッコへ渡航してきた『ファティマ モロッコ』ディレクターの大原真樹さん。モロッコ滞在中は、常に甘いミントティーを愛飲しているといいます。
「『世界はもっと!ほしいモノにあふれてる』という本の中でもご紹介したのですが、最初は‟砂糖抜きで”とお願いしていたんですよ。でもやっぱり、ミントティーは砂糖たっぷりのほうがおいしいんです。日本では、砂糖を過分に摂取するのは好まれない傾向にありますが、温暖なモロッコでは、逆に体を冷やす砂糖は大歓迎されています」
なるほど……。夏場は40度近くまで気温が上昇するモロッコの地では、じつに理にかなった飲み物なんですね。
この日、我々取材班のために大原さんが淹れてくれたのは、モロッコを代表するお茶メーカー「SULTAN(スルタン)」のレモンバーベナ。さわやかなレモンの香りと、清々しい味わいのハーブティーです。
「私も大好きなお茶で、よくお土産としてモロッコから買って帰るんです。クセがなくてどんな料理にも合わせやすく、胃にもやさしいですよ」
ちなみに注がれていたグラスは、ミントティー用の定番としてモロッコでは長年、愛用されているもの。 吹きガラス製法で現地の職人さんがひとつひとつ手作りしたグラスは、リサイクルガラスならではのぽってりした佇まいも魅力です。魅惑の国モロッコへの思いが、ますます募りますね。