スキレット鍋で供されるカレーはあつあつ!素材のうまみが染み出したスープは、ひと口食べるごとにお腹も心も温まります。
シェフの喜多川周治さんが子どもの頃から大好物のポトフは「母がフランスに留学中、滞在先で覚えた」もの。
具材を一つの鍋に入れ、ぐつぐつ煮込む家庭料理といえども「野菜は素材ごとにまるごと蒸し、旨みを凝縮させてから鍋へ」など、緻密な技の数々 にプロの心意気が光ります。ベジカレーは、旨みたっぷりのポトフのスープをベースに、スパイスと遊び心を加えて始めたランチ専用のメニュー。野菜が主役の優しい味わい。
●ベジカレー
牛骨、牛すじ、香味野菜をじっくり煮込んだスープが秀逸。「まずはシンプルなベジカレーから始めて、自分好みのアレンジを探すのがお勧め」と喜多川さん。写真のカレーは最もベーシックな鶏ミンチ入り¥1,000。ナンコツの触感が楽しく、食べ応えがある一皿。ほかにパクチースープ¥1,120、トマト&ハーブ¥1,200など。カウンター席があり、一人で訪れる男性客も多いそう。
ジョワ
住:東京都新宿区新宿1-12-1
電:03-5341-4564
営:11:30~13:30(LO)、18:00~21:00(LO)
*スープがなくなり次第閉店(日祝は17:00~20:00LO)
休:月曜(ランチは火曜も休)
『ku:nel』2019年7月号掲載
写真 太田隆生/取材・文 砂塚美穂