
老若男女に愛される餡子が入った熱々の和風スナックたち。ホクホク、ふわふわ、ほかほかの出来立てを口に頬張る至福のひととき。毎日でも食べたい庶民の味の中から、一つ上の逸品揃いを紹介します。今回は、「どら焼き」編です。
すずめや

正統派の見事な形は、職人の手技と知恵の賜物。そして魅力の筆頭は、蜂蜜を練り込んだ、香り豊かなむっちりふわふわの生地にあり。小豆の食感が際立つ甘い餡との調和も絶妙で、食べ飽きません。
どら焼き ¥200
【SHOP DATA】 東京都豊島区南池袋2-18-5 / ☎ 03-5391-0196 / 10:00~売り終わり次第 / 日曜・月曜・祝日定休
玉英堂

表面を覆う包装紙をはがすと虎模様が浮き出る“とらやき”。16世紀に京都で創業、江戸に移る際に誕生した歴史ある銘菓で、その生地は驚くほど柔らかく、餡は小豆の粒がそのまま感じられて美味。
虎家㐂 ¥280
【SHOP DATA】 東京都中央区日本橋人形町2-3-2 / ☎ 03-3666-2625 / 9:00~20:00(日・祝9:30~17:00)/ 不定休
黒船 自由が丘本店

褐色に輝く生地は沖縄産黒糖が入っているから。もち米も使い、しっとりモチモチのほどよい食感に仕上げました。甘さもスッキリ。餡は十勝産小豆が活きて風味も抜群。クセになるおいしさです。
船どらやき ¥227
【SHOP DATA】東京都目黒区自由が丘1-24-11 /☎ 03-3725-0038 / 10:00~19:00 / 第1・3月曜 定休
●和のおいしい焼き菓子、そのほかいろいろ
◎ほくほくは幸せの素。うま味が際立つ、東京の今川焼き3種
◎冬は、熱々のスイーツが食べたい!こだわり餡がたまらない東京の「たい焼き」5選
『ku:nel』2021年1月号掲載
写真 太田隆生 / 取材・文 田代 格 / 編集 友永文博 / 撮影協力 UTUWA