ひつまぶし、エビフライカツサンド、みそカツ。地元民が案内する間違いなしの「名古屋めし」

『いば昇』は夜の繁華街である錦にあり、昼間は静かな通りに。店が近づいてくると鰻の焼ける香ばしい匂いに食欲がそそられます。

肝吸いや漬物など、どれも昔から変わらないスタイルで提供されており、老舗の心意気を感じます。

お櫃に入ったご飯と鰻を混ぜてお茶碗によそい、刻んだねぎやわさびなど好みの薬味と一緒に頂きます。

一杯目はそのままで、二杯目は山椒、三杯目は刻んだねぎとわさびで頂くのが私の流儀。

最後はお櫃のご飯を一粒残らず取り、お茶を注ぎお茶漬けのように食べます。
薬味のねぎは水で晒してあり、爽やかな食感でサラサラと頂くお茶漬けにはなくてはならない存在。

お漬物のきゅうりの食感は昔のまま。幼心に肝吸いの肝が美味しいと思っていた事を思い出しました。

子どもの頃は小上がりだった椅子席の横には坪庭があり、優雅に泳ぐ池の鯉の姿を見ながら、料理が運ばれてくるのを待ちました。

ショーケースの商品サンプルは純喫茶の証。サンドイッチやクリームソーダなどどれも惹かれる物ばかり。

レトロな雰囲気のロゴは昔と変わらず、名古屋人ならロゴを見ただけで(懐かしい!)と胸熱のはず!

アーティストの差し入れなどでSNSの話題になることもよくあるんだとか。

黄色&緑のコントラストが映えるクリームソーダとコーチン玉子サンドで平成生まれの娘はご満悦。

私はコンパル名物のアイスコーヒー作りにしばし没頭。喫茶店らしいシュガーポットやクリーマーが新鮮です。

濃いめのホットコーヒーに砂糖を入れてよく混ぜ、氷の入ったグラスに注ぎ入れ、クリームを入れる3ステップで作るアイスコーヒー。創業当時に初代が考案したメニューは今も健在。

みそおでん、みそカツ、煮込みと久しぶりに本場・名古屋名物のみそづくしを満喫。居酒屋の定番ハムカツやポテサラも。

みそおでんの玉子の黄身が絶妙な半熟具合で黄金色に輝いて感動もの。玉子好きなら絶対に食べてほしい逸品です。

みそ味と相性の良いレモンハイとマルエフの生を矢場とんのアイコンのぶーちゃんのジョッキで頂きます。

店内には個室もあり、落ち着いて飲みたいクウネル世代にはありがたい店。

分かりやすい大須観音の真横でお持ち帰りのカウンターもあり、使い勝手の良さも魅力。

今回の相棒靴は270g と軽量でソールが柔らかくて歩きやすい ara のチェーンローファー KENT。定番的なオーソドックスな靴なので靴下で遊びながら楽しんでいます。

みそカツとジョッキ片手にずん飯尾のギャグ風な少女A を昔の矢場とんにて。

学芸大学の生活雑貨の店『MIGO LABO』の店主であり、フォトグラファーとしても活躍する、〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバー石黒美穂子さん。故郷・名古屋のご当 ...[続きを読む]

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プレミアムメンバー

石黒美穂子

フォトグラファーとして女性誌、WEBなどで活躍。生活雑貨のセレクトショップ「MIGO LABO」(東急東横線・学芸大学駅)のディレクターも務める。
https://www.migolabo.com/
Instagram : @migolabo @ishiguromihoko

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