パリでは若い女性より、50代以降のマダムたちの方が断然おしゃれ!なぜなら長年の経験で、しっかり自分のスタイルが確立されているから。この春のコーディネートを見せていただきながら、マリア・ルドマンさんの春のおしゃれ計画をうかがいました。
マリア・ルドマンさん
アクセサリーデザイナー
トナカイの革を使ったアクセサリーが人気。
日本ではビームス、ジャーナルスタンダードなどで販売。
Instagram: @mariarudman
スウェーデン出身のマリア・ルドマンさんは、北スカンジナビア先住民のサーミ族が暮らす地域で育ちました。そして17歳で渡仏後、モデルやスタイリストを経て、アクセサリーデザイナーに。
「家族の中に物を捨てるという習慣がなく、洋服はずっとストック。似合わなくなったものは人にあげるか、素材としてカーペットにリメイクしたり」
暮らしの中でサスティナブル、エコロジカルが意識の中に芽生え、自然に実践しているマリアさんの家族。
「パリに住んでいながら、デパートにはほとんど行かないんです。服を買うのは、私のアクセサリーを置いてくれるセレクトショップなど、お互いのスタイルがわかり、ベクトルが同じ方向を向いている人の店ですね」
そのひとつが、ソニア パークさんがクリエイティブディレクターを務める、日本のアーツ&サイエンス。
「素材がいいし、大きめのシルエット がすごく好き。ヴィンテージシルクを使っているフランスの Charlotte Bialas もお気に入りのブランドです」
今はファッションブランドの理念も求められる時代、と語るマリアさん。
「私はファッションが好きというより、 おしゃれな女性が好き。レストランと一緒で、店にいいシェフがいるかいないか。そういう店で買い物がしたい」
この春は、どんな服を買い足す予定?と聞いてみました。
「エコール・ド・キュリオジテのワン ピースが気になります。あと Manue lle Guibal も、今とても気になるブランド。このふたつは、早めにチェックしたいです」
『ku:nel』2020年5月号掲載
写真 篠 あゆみ / コーディネート石坂紀子 / 編集・文 今井 恵