【50代からのファッションスナップ】縞のニットがお揃いの5人組登場。かえっておしゃれの個性が際立ちます

"お揃い"にはストーリーや関係性が重要です。そして気分を振り切った、新しいおしゃれセッションとして楽しむ人たちが登場。
自分らしさを光らせて大人のお揃い満喫。
「イェーイ!」という声があがっています。普段から仲良し、とはいえ今日のウキウキ感も5人お揃いなのは、まず、縞のニットベストが共通の大好きな友人の気持ちを感じる宝物だから。

(右から、石井さん)「あえて普段どおりのカジュアルな格好にしました」とデニムと『UGG』のブーツの石井さん。コットンパールのリングはいつも親指に。スカーフやキャスケットが似合う。
(樋上さん)樋上さんが「一目惚れした」MMのコットンパールのイヤリング。「ニットとイヤリングが映えるように軽やかな白を合わせました」。手持ちしているマントも個性的。
(五十嵐さん)「久しぶりにスカートが履いてみたくなった」と五十嵐さん。『midorimade』ピアスと『CASUCA MM』のハートブローチ。バッグには自らの創作による陶製の花をつけて。
(櫻井さん)シンプルで上質なものが好きな櫻井さん、「今日はニットの色を中心にまとめました」。40年以上履いているという501に、これも長く愛用の『J.M. WESTON』の紺ローファーを。
(髙野さん)髙野さんはベスト下に朱赤タートル、ボトムは迷彩のアーミーパンツ、迷彩ファーのスニーカー、フェルトポーチには『エルメス』のストラップ。そして縞のヴィンテージスカーフ。

今日は参加できませんでしたが福岡に住んでいる友人、葉ちゃん(楠葉子さん)が色や縞の感じなど一人ひとりを思いながら編んでくれたものなんです。

それぞれに似合う配色!

実は編み方も一緒ではなく私は特にゆる〜く編まれているよう。ふんわり、自然と所作も呼吸もおおらかになります。

軽くて暖かく、可愛い!

着ていると葉ちゃんの優しさを感じて気持ちがほっこり。
フランスの『ラ・ドログリー』製のモへヤ糸のなんとも言えない風合い色合いは、既製品には見つからないもの。みんなが好きなニットだから、意図せずお揃いとなる日もあるのだとか。

主張するけど合わせやすくて、重宝してる!

ニットの季節に3人くらいで集まる時があると着ていこう!と楽しくなります。
そしてお揃い解禁日?!の今日は、さらに髙野さんデザイン&製作の『midorimade』の新旧のアクセサリーや、先頃デビューしてみなで応援している『CASUCA MM』で見初めたものもつけて集合。
「緑さんの手づくりなので、また特別。普段からよくつけてます」と、みなさんの気持ちが揃って、壮観さが増している様子です。

みんなの髙野緑コレクション。櫻井さんのリング、バングル、樋上さんが「瞬間に決めました」というコットンパールイヤリングは『CASUCA MM』。

写真の右、石井さんのデニムには「緑さんが一回ヒップにつけていたのの真似」というハートブローチ。髙野さん、石井さん『CASUCA MM』のリング。
それにしても共通のアイテムを身に付けたり好きな気持ちを表現しながらも、5人はそれぞれ違うおしゃれをしていて、それぞれ素敵。
「自分らしくというのが大人のお揃いの面白さですしテーマですね」(髙野さん)という声にみな賛同、お揃いを楽しみ、そこからパワーアップしてるようです。おしゃれのまた違う側面を感じます。

石井たまよ/いしい・たまよ
モデル 57歳
学生時代、80年代の『anan』『装苑』などからスタートし、雑誌、広告、CMにてモデルとしてコンスタントに活躍を続けている。

樋上公実子/ひがみ・くにこ
画家 61歳
去る12月には個展50回めを敢行。チョコレート店「テオブロマ」のパッケージイラストや多くの書籍の表紙などでも活躍。

五十嵐正子/いがらし・まさこ
器づくり、雑貨店勤務 60歳
器づくりをしながら、代々木上原「SAKAnoUE」で勤務。同店では自らの作品、髙野緑さんのコットンパールアクセサリーも置く。

櫻井尚子/さくらい・なおこ
「ローブリュー」マダム 59歳
夫、櫻井信一郎氏が腕をふるうフランス料理の名店で日々フロアに立つ。日本文化への愛着もひとしおで着物にも親しむ。

髙野緑/たかの・みどり
アクセサリーデザイナー 69歳
『midorimade』でアクセサリーをデザイン・製作するのに加え、安野ともこさんとのコラボで『CASUCA MM』を発表。
『クウネル』2025年3月号掲載 写真/玉井俊行、取材・文/原千香子
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『クウネル』NO.131掲載
パリ・東京おしゃれスナップ187
- 発売日 : 2025年1月20日
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