【ファミリースナップ】スタイリストとデザイナーの息子、ヘア&メイクアップアーティストとおしゃれ大好き70代母のおしゃれ競演

親子、姉妹、夫婦......。家族だからこそ共有できるおしゃれの楽しみ方とは? スタイリストのKOMAKiさん&デザイナーの弥太郎さん親子、ヘア&メイクアップアーティストの赤松絵利さん&主婦の政子さんファッションスナップをご紹介します。
世代を超えて装う楽しさを母&息子でシェア。
スタイリストとデザイナー、共にファッションを仕事にしているおしゃれ親子。「子どもの頃から展示会に同行したりしていたので、自然に服作りに興味を持つようになりました」と弥太郎さん。
「メンズの服が好きなので、夫も含めて共有したり、 息子の服を借りることも。彼はとにかく服好きで、私よりたくさん服を持っているんですよ」
弥太郎さんが自立してからは、一緒に服を買いに行くこともなくな ったと寂しげなKOMAKiさん。

(右・弥太郎さん)スリットがポイントパンツは自身がデザインを手がける『パラノイド』。友人のブランド『アタック21』のシャツ、古着のパーカーに『マークジェイコブス』のダウンベストをレイヤード。
(左・KOMAKiさん)『ダブルタップス』の水色シャツ×『トゥ』のグリーンパンツに、弥太郎さんがデザインした『パラノイド』のビッグシャツを羽織ってアウター風に。ヴィンテージのウェスタンブーツが引き締め役。
「『パラノイド』のシャツは息子がデザインしたもの。息子が好きな色合 わせを意識したら少しだけ色がリンクしました」。
弥太郎さんに母のファッションについて感想を聞いてみると「独自のスタイルを楽しんでい るし色使いが上手」とのこと。ふだん塩対応な息子の褒め言葉に思わず目尻が下がります。
「息子が作った服を着られる日が来たなんて、成長にきゅんとしちゃいます」
KOMAKi/こまき
母 48歳
スタイリスト
広告・カタログやwebを中心に活躍。韓国カルチャー好きが高じて「韓ドラ♡姉妹」として『韓国ドラマ聖地巡礼』を出版。
弥太郎/やたろう
息子24歳
デザイナー
ドイツでサッカー留学後スケートカルチャーにハマりファッション業界へ。ショップスタッフを経てフリーランスのデザイナーに。
おしゃれへの意欲が母娘の元気の原動力。
ファッションのテイストは違えど、お互いのセンスを支持し合って いる赤松さん母娘。「2人ともロマンティック系が好きで、実は私の靴下にも密かにリボンが」と絵利さん。母の政子さんは「刺繍や詩のような名前のファブリックに乙女心がくすぐられる」『ミナ ペルホネン』の大ファン。
「今日は年来お気に入りのジャケットとスカート。東京に来るとお店の方に着こなしを教えてもらうんです」と政子さん。

(右・政子さん)『ミナ ペルホネン』のソフトな凹凸感のあるノーカ ラージャケットと刺繍スカートが、ピンクの髪色と相まって愛らしい印象。ヘアはもちろん『ESPER』で。足元は黒のブーツで引き締めて。
(左・絵利さん)ジャンプスーツは『イッセイミヤケ』。インに甘めのブラウスを合わせ、『HYKE』 のボアベストも白ですっきりと。足元は『リーボック』のエヴァンゲリオンモデル、と絶妙な外しも絵利さんらしさ。
「母はそうやって買い物するのがすごく楽しいみたい。おしゃれへの意欲やチャレン ジ精神は素晴らしいと思います」そんな絵利さんに着こなしのテーマを伺うと「もちろん、縦ラインですよ!」と即答。
プリーツ仕立てのジャンプスーツにクロップド丈のベストを合わせ、「これで脚長効果を最大限に発揮しているはずなんですけど」と笑いを誘います。撮影中も会話と笑顔が絶えない母娘のパワー が、おしゃれにも表れています。
赤松政子/あかまつ・まさこ
母 78歳
主婦
大分県在住。1年の1/3は東京の絵利さん宅に滞在。雑誌で気になる服を見つけると、ひとりでお店を探しに行くほどおしゃれ好き。
赤松絵利/あかまつ・えり
娘 51歳
ヘア&メイクアップアーティスト
『ESPER』代表。個性を引き出す透明感のあるメイクが支持され、雑誌、広告、映画など幅広いフィールドで活躍。多くの俳優も担当。
『クウネル』2025年3月号掲載 写真/目黒智子、取材・文/吾妻枝里子