寺本美樹さんに教わる、本当の「一生もの」の見つけ方と愛し方

数年前に購入したバッグが、いつのまにか目を見張るような値段になっている今日この頃。そんな今だからこそ、ずっと愛せる「一生もの」のアイテムが改めて見直されています。ファッションを愛してやまないクウネル・プレミアム・メンバーの寺本美樹さんのクローゼットにあるのは、ほぼ10年以上前のものばかり。長く愛しているもの「しか」ない!という寺本さんの、一生もののアイテムや選び方、長く愛でるためのコツを教えてもらいました。

一生ものを迎えるための「ライフスタイル」

10年以上大切にしている「一生もの」ばかりが並ぶ寺本美樹さんのクローゼット。お手頃で気軽に買えてしまうけれど、寿命も短いアイテムで溢れがちな昨今、愛情を注げるものだけを選ぶ寺本さんの秘訣は、ライフスタイルにありました。

「多少の変化はありますが、好きなモノや生活スタイル、体型の大きな変動がないので、一つひとつのアイテムを長く持ち続けられていると思います」

昨年訪れたニューヨークでも、その熱が高まるきっかけがあったそう。

「『Desert Vintage』というヴィンテージショップを覗いたら、私の若かりし頃のブランド古着が溢れていて!改めてマイヴィンテージを活躍させるべき!と希望が湧きました。今では、値段が高騰しているモノばかり。愛着はもちろんのこと『もう買えないモノ』が私のマニア熱が冷めさせない要因ですね」

修理やメンテナンスは必須

「長く持ち続けるにはメンテナンスが必須」と寺本さん。

ネット通販をすることもあるそうですが、寺本さんの「買い物期」は店舗での販売がメインの時代。プロフェッショナルな販売員の方に洗濯方法やお手入れ方法を直接聞けたことが、長持ちの秘訣のひとつ。

「何十年も愛用しているティファニーのジュエリーを購入した際には、シルバーポリッシュアイテムをすすめていただきました。お手入れをしながら、長く使っています。時計は定期的に販売店へオーバーホール。バッグの色褪せは、販売店や評判を頼りに地元のお修理屋さんにお願いする場合もあります」

コーディネートのコツは「今」の空気感

ヴィンテージのアイテムで難しいのが、古く見えてしまうこと。

「古く見えるか見えないかは、その時の気分にも左右されます。断捨離が嫌いな私は、もう工夫するしかない!と腹を括っています。モノには作られた時期の空気感がたっぷり含まれています。そこを楽しむか、そんなの関係なく着てしまうか…私は後者です」

時代の空気感を全く無視しないのが、寺本さんのおしゃれの秘訣。

「とはいえ、時代の空気感は敏感である方がヴィンテージを着用するときに役に立つ気がします。全身、昔に買ったモノでも、そこに何かプラスするだけで『今』っぽくなるスパイスは何か……と私なりに考えています」

その秘訣がこちら。

1.スニーカーなどで足元を軽くする。
2.持ちモノ(バッグ)も軽くエコバッグの2個持ち。エコバッグは今のマイブーム店などのアイテムを。
3.ドーバー ストリート マーケット(DSM)などで買った新鮮なモノを1つ合わせる。DSMはフレッシュな時代の産物店で大好きです。
4.飽きたらショルダー部分を変える!大胆にチェンジするのが好きです。

長く愛用し、長く「買い続けているもの」

長く愛用するだけではなく、「長く買い続けているアイテムもあるんです」と寺本さん。エルメスのマンジョワールは長く収集しているもののひとつ。クローゼットには、たくさんの色違いや型違いが。これも自分の好きなものをわかっているからこそできること。

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プレミアムメンバー

寺本美樹

アパレルメーカーの運営を経て、起業準備中と称して「今」を満喫中なフリーランス。website で情報を更新中。
https://www.mikiteramoto.com/

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