発売すると即完売!手工芸作家・堀川波さんがサシコステッチに魅了されるまでの物語

〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーでイラストレーターの堀川波さん。この頃は手工芸作家としての活動が盛んで、いまものづくりの中心は「サシコステッチ」。その魅力にどっぷりはまったときの話をしてくれました。

刺繍って自由度が無さそうで、実は苦手でした

私は「縫い目の集まり」が好きです。それは、一針一針、誰かの時間を使った手仕事のあとが見えるから。じわわーんと気持ちがぬくもります。

でも、勝手な思い込みで「刺繍」は自分には向いてないなと思っていました。きっちりと縫い目を揃えたり、はみ出さないように刺繍することが苦手なのです。編み物ができないのも同じ理由で、編み目を数えることを窮屈に感じてしまいます。ある程度の自由度がある手仕事が好きなのです。

きっちりじゃなくてOKなのがサシコステッチの魅力

そんな感覚優先型の私が楽しめる刺繍がこのサシコステッチです。運針やチェーンステッチなど、小学校の家庭科で習うようなシンプルな刺繍を、一色の糸で仕上げるので、針を持つのが久しぶりの方でも楽しんでいただけます。きれいにきっちり刺すのではなく、ゆがんだりバラバラな縫い目も大歓迎。自分だから出せる味のある「縫い目」が集まることで、たまらなく可愛く仕上がる刺繍です。必要なのは根気だけ!

「縫跡」には個性が出ます

このサシコステッチをしていて、いつも思うのが、「あいうえお」と書いて、同じ筆跡がないように、縫い目にも「縫跡」があるなということ。人それぞれの縫い目のあとに、きゅんとします。

ひとりでちくちくするのも好きなのですが、時にはみんなで集まって、おしゃべりしながら、ちくちくするのもたまらなく楽しい時間です。私はこれまでワークショップを何度もしてきましたが、女性は初対面でも、すぐに仲良くなれる才能が備わっているなといつも思います。気がつけば、みなさんの顔に笑い皺がくっきりと刻まれています。

堀川さんのサシコステッチは『dot to dot』というブランドで展開されている。

日本の手工芸でありながら、どこか北欧の雑貨のような愛らしさが。

手仕事のもの同士、カゴとサシコステッチは相性抜群。

道具もテクニックも少なくてOK

針と糸さえあれば、はじめられるのが、刺繍の魅力。無心になってチクチクしていると、どこにいても心が満たされるのは、本当にしあわせです。

自分の時間の積み重ねに癒されてくださいね。

サシコステッチのキットなどはこちらから。
https://www.dottodot-works.com/
http://instagram.com/horikawa._.nami

information

3月1日(水)〜7日(火)まで新宿伊勢丹5階センターパーク ポップアップでサシコステッチで作ったバスケットやキットなどをご覧いただけます。

堀川さんのサシコステッチの実物が見られる、貴重な機会です。

水で消える図案付きキット。

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この記事の
プレミアムメンバー

堀川 波

おしゃれや、暮らしの工夫などに綴ったイラストエッセイが好評。手仕事のワークショップも開催。『48歳からの毎日を楽しくするおしゃれ』(エクスナレッジ)、『籐で作るアクセサリーと小物』(誠文堂新光社)など著書多数。
https://www.dottodot-works.com/
Instagram:@horikawa._.nami

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