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「きこえ」について話し合おう。「デンマークでは補聴器はコミュニケーションをつなぐ暮らしのツールです」
日々の暮らしの中で、聞こえの不安やささいな違和感を抱えていても、ついそのままにしていませんか?それでは、大切なコミュニケーションを逃してしまうこともあります。
今回、クウネルプレミアムメンバーのお二人と、デンマークにルーツを持つ医療福祉ビジュアルディレクターで、『tona』代表の河東梨香さんをお迎えして、日常の「きこえ」と、それをサポートしてくれる「補聴器」についてお話を伺いました。
北欧・デンマークは高福祉国家。セルフケアとしてコミュニケーションを守るアイテムを自然に受け入れ、活用するその文化には、前向きな生き方につながるヒントがありそうです。
目 次
日常生活の「きこえ」について、気になっていることとは?
——みなさんは暮らしの中で、ご自身や周りの方の「きこえ」について気になることはありますか?
私は自分では聞こえづらいとは感じていないんですが、同じ家の2階に住む娘から最近、「本当に耳が遠いんだから」と言われることが増えて。水仕事をしている時に話しかけらているからだろうと思っているんですけど、もしかして本当に聞こえていないのかしら?
私の場合、特に「きこえ」に違和感はないんですが、ご近所に片側しか聞こえない方がいるので、耳の近くで声をかけるようにしています。兄も若い時から左耳が聞こえないので、右側から話しかけるようにしていますね。
身近な人だと、義理の姉もかなり前から耳が遠いです。ずっと「私、きこえないのよね」と言ったまま何もしていなかったんですが、子どもや孫たちに言われて、補聴器をつけるようになりました。
私の家族も、叔母と母が2年ほど前から補聴器ユーザーです。2人とも70代、そういうライフステージになったんだなと思います。
私も孫から「ばば、いま言ったのきこえた?わかった?」とか言われると「きこえてるのに何言ってるのよ」と思うんですが(笑)、もうすぐ76歳、実際に目も歯も悪くなってきていますし、やはり年齢とともに体に変化は出てきますよね。
コミュニケーションのすれ違いにもつながる「きこえにくさ」
————そういった「きこえにくさ」は、日常の中で何か影響がありますか?
聞こえづらい方がまだ補聴器をつけていない場合、話しかける際に「大きな声で話さないといけない」と思って、つい躊躇してしまうことがあります。本当はもっと気軽にいろいろお話ししたいんですが……。
私も道で義姉を見かけたときなど、突然大きな声で話しかけると、驚いて転んだりしないか心配で、話しかけづらかったんです。でも、補聴器をつけるようになってからは、「元気?」とさらっと声をかけられるようになりました。
——コミュニケーションとのかかわりが大きいですね。
そうですね。デンマークに住む叔母に補聴器を使い始めた理由を訊ねたら、「年齢を重ねると目が悪くなるのと同じようにきこえ方も変わるもの。きこえないことでコミュニケーションがスムーズに取れなくなってしまうのはすごくさびしい。でも補聴器をつけたら、以前と変わらず会話が楽しめる」と満足気でした。
なるほど。そうなると、コミュニケーションが取れないことが原因で、孤立してしまうこともありそうですね。
確かに、義姉は補聴器をつけたことで、周りとのコミュニケーションがスムーズになって、すごく元気に、明るくなりました。「きこえないから」と家にこもることなく、よく旅行にも出かけています。
ただ、補聴器は便利なものだと分かっているものの、つけていると周りから浮いてしまうような気がするんですよね。もし自分がその立場になったら、つけるまでにちょっとハードルがありそう。
みなさん、近くに補聴器ユーザーの方がいらっしゃるという共通点が。
デンマークと日本の「きこえと補聴器」に対する意識の違い
日常の「きこえにくさ」は、誰もが抱える悩みである一方、国によってその向き合い方は大きく異なります。
難聴者を対象にした調査によると、デンマークでは補聴器の装用率が55.4%、日本では15.2%という結果でした。(Anovum-Euro Trak 2022、Japan Trak 2022より)
——デンマークでは補聴器に対する捉え方が前向きで、日本では「特に何も思わない」という強いイメージを持たない人が多いようです。
補聴器をつけると便利だとは思いながら、「まだそこまでしなくていいかな」と躊躇しているのかも。
——補聴器をつけるタイミングをどう判断するか、ということもありますよね。デンマークと日本の男女50~70代の男女100名を対象にした調査では、聞き取りにくさに気付いても「誰にも相談しない」人は、日本では36人に対し、デンマークでは公的医療制度を通じて医師の診断の元、補聴器が支給される制度が背景にあると想定されますが、わずか3人。デンマークでは多くの方が医療機関に相談しています。みなさんは「聞こえにくい」と思ったら、どうしますか?
私はあまり人に相談しないので自分で考えますが、本当に聞きづらかったり、家族に指摘されたら、医療機関へ行きます。
私はちょっと臆病なので、最初は夫や詳しい方に相談します。
私は不調があるとまず自分で調べてから、医療機関へ行きます。ちなみに、デンマークでは、50歳を過ぎると3年に一回、聴力検査を受けるように保健庁から手紙が来るそうですよ。
——それは自分でも「そろそろかな」と意識し始めるきっかけになりますね。
そういうマインドを育てていくことは、とても大切だと思います。「いま自分の聴力はどうかな?」と考えることが当たり前になる環境づくり。普段から聞こえについて意識できる場があるといいですよね。
——それは、補聴器に対するイメージにもつながりそうですね。デンマークでは補聴器に対して「便利」「必要」「生活の質を向上させる」というポジティブな意見が多い一方、日本では「特に何も思わない」という答えが多く、関心があまり高くないようにも感じられます。
私も関係ないと思っていたかも。これまで、そこまで補聴器に目を向けたこともなかったわ。
そうですね。幸い、まだ自分の耳に違和感を覚えていないので、あまり関心がなかったんですが、みなさんとお話していたら「いつか必要になるかも」と思い興味がわいてきました。河東さんの補聴器のイメージは?
「助かる」ですね。例えば、母が聞こえないと何度も伝えないといけないし、こちらが声のボリュームを上げると他の人はうるさく感じるので、コミュニケーションが取りづらくなる。家族としてすごく助かっています。
そうね、みんなのために補聴器をつけてくれて助かる、まさにその通り。本人も周りの人も大変なところを助けてくれる存在ですね。
それでも、補聴器はまだ少しハードルを感じていました……。
——どんなところにハードルを感じますか?
人から聞いたことですが、ガーガーと音がすることや、見た目が大きくて存在感があるのでは?とか……。でも、それは昔の印象ね。いまはもっと小さくておしゃれなデザインがありそうですよね。
——補聴器を検討する際に、デンマークでは見た目よりコミュニケーションを重視する人が半数以上、日本人はコミュニケーションが最重要とは限らず、見た目を気にしたり、人によりばらつきがあるという結果でした。
大きくて目立つと、私も周りの目が気になってしまいそうです。でも、北欧の方は、補聴器のサイズやつけている人に対して特に意識しないということなのかしら?
デンマークでは、補聴器をつけていることを誰も気に留めません。メガネと同じような感覚で普通につけています。私も聞こえが良くなるなら、できるだけ早くつけたいですね。別に隠すこともないですし、イヤホンと同じだと思っているので。
なるほど。老眼鏡と同じ感覚なんですね。うちは家族が賑やかなので、会話がきこえずおしゃべりできなくなったら辛い。でも補聴器が助けてくれると知っていれば、不安が無くなります。
そうですよね。身近な補聴器ユーザーを見ると、年齢ではなく、いま自分に必要なものだからつけているんだなと感じます。できなくなったことはあるもので補って、今の生活の質をキープする。とてもポジティブな考え方だと思います。
確かに年齢関係なく、いつも元気に楽しく暮らしたいという気持ちがあれば、必要なものは取り入れた方がいいですよね。コミュニケーションもおしゃれも楽しめる補聴器があれば、毎日が明るくなりそうです。
「いまの自分に必要なものなら、補聴器は迷わずつけますよ」という河東さんのデンマークの話に、興味津々な伊藤さんと津曲さん。
小さくておしゃれに進化したAI搭載の補聴器〈リサウンド・ビビア™〉
リサウンド補聴器の最新器種〈リサウンド・ビビア™〉。騒がしい環境でも聞き取りを助けるAI技術「インテリジェントフォーカス」を搭載し、世界最小クラスの小型デザインで、一日中使えるバッテリーを備えている。
デンマーク発のブランド『リサウンド』から出た〈リサウンド・ビビア™〉は、デザイン性と機能性を兼ね備えた最新モデルの補聴器。自然な聞き心地と着け心地、さらに使い心地にもこだわっています。
本体が軽くて小さく、装用感の良い充電式タイプの耳かけ型。充電器本体の蓄電で1週間程度の旅行も安心。
——最新の補聴器を実際に手に取ってみて、どんな印象ですか?
すごく小さくてびっくり!こんなに小さいんですね。耳にかけるツルの部分もとっても細くて目立たないので、今までの大きな補聴器のイメージとは全然違います。
手のひらに載せてみると、さらにコンパクトさを実感。カラーはサンド(写真)のほか、レッドやネイビーなど10色をラインアップ。
こんなに小さくて色もおしゃれなんですね。いままで補聴器に対して「おしゃれ」というイメージを持ったことがなかったので、驚きました。
カラーバリエーションも豊富だし、これはもうアクセサリーの感覚ですよね。
——こちらは耳の上にのせる「耳かけ型」です。試してみていかがですか?
すごく軽い!イヤリングよりも軽くて、特に違和感もないですね。つけていることを忘れそうです。
色もデザインもすごくかわいいですね、このままつけていたくなっちゃうくらい(笑)。こんなに本体が小さいと、電池や操作はどうなっているんですか?
——補聴器は充電式で、音量はスマートフォンの専用アプリから操作できます。AIが雑音を抑えて、会話をより聞き取りやすくしてくれるんですよ。
「リサウンド・スマート3Dアプリ™」で音量調節が簡単。静かな場所や騒がしいところでの会話の時など、環境に合わせてプログラムを変更することができます。
調節したら、いつもの自分らしい音で聞こえてきました。自分や人の声が大きく響くのかと思ったら、そんなことないんですね。スマホの画面も操作しやすいです。
私も自分に合うように調節したら、ちゃんとはっきり聞こえました。聴力と耳の形に合わせて選べば、よりフィットして快適になりそうです。
雑音もないし、音量も自分で簡単に調節できるから、うるさく感じることもないですね。補聴器は音も本体も大きいというイメージが、すっかり変わりました。
「きこえ」を補聴器でアップデートして暮らしを楽しむ
「デンマークの高齢者施設で暮らしていた祖母が、がんばって定年退職するまで働いた後はご褒美の時間だといって、好きなことやものを気兼ねなく味わっていたんです」と河東さん。歳を重ねた先にある「ご褒美の時間」を思い切り楽しむ考え方、素敵ですね。
——歳を重ねる中で、「きこえ」や「補聴器」に対してどんなふうに向き合っていきたいと思いますか?
年齢とともに身体に変化が出てくるのは自然なこと。きこえないことで諦めるのではなく、補聴器を使って上手に補っていきたいですね。
本当に高齢になると、新しいものに手を出すのはなかなか難しく、補聴器を毎日つけるというのもハードルが高そうです。なので、できるだけ早いうちに補聴器を始めて、自分のファッションに合わせたり、生活の一部として慣れていく感覚で、スムーズに移行できたらと思います。
素敵な補聴器があることがわかったので、きこえにくくなっても前向きになれますね。洋服に合わせたり、気軽に取り入れておしゃれを楽しみながら、コミュニケーションも自然に取れそうです。
そうね、いくつになってもおしゃれを楽しみたい。補うものもなんでもいいわけではなく、自分の気持ちがアップする「素敵なもの」を選びたいですね。そう考えると、デザインがおしゃれで軽い補聴器ならぴったり。いざ「きこえ」に問題を感じたら、子どもや孫たちにお願いして、プレゼントしてもらおうかしら(笑)。
さいごに
耳鼻科医・市村恵一先生から
「きこえ」についてのメッセージ
年を取ると誰でも加齢性難聴になりますが、徐々に進むため、気づきにくいのが特徴です。
「聞く」ことは、音が耳から脳に伝わり、初めて「理解」につながります。難聴を放っておくと、脳への音の刺激が減ってしまいます。加齢性難聴は薬や手術では治せませんが、補聴器を使うことで、脳への音の情報を増やし、その機能を維持することができます。
補聴器をつけると、聞き取りに集中する負担が減り、相手の話を楽に聞き取れるようになります。その結果、会話に余裕が生まれ、コミュニケーションが円滑になります。
日本ではまだ補聴器使用に消極的な傾向がありますが、今後はデンマークのように、生活の質を高める道具として自然に受け入れられる時代が来ることが期待されます。
リサウンド・ビビア™
【お問い合わせ先】
GNヒアリングジャパン
https://www.resound.com/ja-jp/jp-form
リサウンド公式サイト
https://www.resound.com/ja-jp/
リサウンド補聴器やきこえに関する情報をご覧いただけます。
写真/玉井俊行、ヘア/安藝恵、メイク/枝村香織、取材・文/松永加奈