年齢とともに髪はパサつき、ツヤもなくなる。だけどそれを諦めず、お手入れを工夫し、新しい髪型にトライするフランス人。布やシニョンで変化をつけたりと、前向きに髪型を楽しむ姿が素敵。おしゃれな髪型の秘訣とケア法を聞きました。今回は、素敵なまとめ髪を楽しんでいるマダム等を紹介。地色にメッシュを入れ、グラデーションを楽しむ人が多いようです。
Nathalie Quintart
ナタリー・クァンタールさん
57歳 会社員
ヘアサロン帰りのナタリーさんをキャッチ。ダークカラーの髪が軽く見えるよう、明るい色のメッシュが欠かせません。今日は髪のグラデーションを生かし、クラシックな英国の巻き髪“イギリス巻き”に。カットは年に1度、カラーは半年に1度、日々のヘアケアは保湿とスカルプケア。アヴェダのプロダクトを愛用しているそうです。
Mina Consarino
ミナ・コンサリノさん
56歳 建築家
若い頃はスキンケア重視。でも最近はヘアケアにも気遣うようにな ったというミナさん。 NYブランドのIGKのシャンコン、さらにオラプレックスのオイルでツヤを出すのが日々のケア。ワントーン明るいメッシュを入れた髪を生かし、シニョンにまとめたスタイルで、顔立ちがすっきり。
Sonia Keller
ソニア・ケレールさん
46歳 出版社勤務
髪が細く傷みやすいというソニアさんは、小さなシニョンでフェースラインを見せ、あえて緊張感を持ちたいとのこと。カットは年に2、3回。カラーは植物成分プロダクトを使う別のサロンで年に3、4回というこだわり。家ではオラプレックスのヘアマスクで保湿も。
Chantal Bourbigot
シャンタル・ブルビゴさん
59歳 小説家
シャンタルさんの素敵なまとめ髪を留めているのは、カフェなどで使われる木のマドラー! セミロングの髪を、サロンでは気に入ったカットにならないのでここ数年セルフカット。一方カラーは絶大な信頼を寄せるカラーリストがいる2区のクリストフ・ロバンへ。もう少しシニョンのボリュームを出したいので、もう少し髪を伸ばす予定です。
Isabelle Kupernic
イザベル・クペルニクさん
58歳 アーティスト兼彫刻家
細くてクセのないストレートヘア全体にワックスを軽くなじませ、後ろでバレッタでまとめたスタイル。カチッとしすぎないよう、ト ップの髪を少し引き出しているのがポイント。髪はダークな栗色なので、全体をワントーン明るめにカラーリング。 肌同様に髪も保湿が必要と、ココナッツオイルのマスクで定期的にケアしています。
Marie Caba
マリー・カバさん
54歳 化粧品メーカーディレクター
バレッタやリボン、バンダナやスカーフで日々アレンジを楽しんでいるマリーさん。年齢とともに地肌の乾燥 と髪が細くなってきたのが気になるところ。 カットは2ヶ月に1度、毛先を整える程度。美しいシルバーヘアを保てるよう、黄ばみを抑えるルネ・フルトレールのマスクを愛用中。
『ku:nel』2020年11月号掲載
写真 新村真理/コーディネート・取材 鈴木ひろこ/文 今井 恵