ショートやボブが多い印象のクウネル世代ですが、長い髪に憧れているという方も大勢。アレンジの幅が広く、気分によっていろいろに変えられるのが魅力です。まとめ髪が素敵な方にお話を伺いました。生き生きとした印象に見えるお団子スタイルについて伺いました。
ヨーガンレール、ババグーリプレス/武 安輝子さん
ピン代わりのかんざしを、自由に楽しんで。
髪をまとめると、気合が入るというか、仕事するぞ、みたいな気分になれるんです。それにリフティング効果もあるみたいで。だからこんなスタイルにしていることが多いです」と武安輝子さん。
ロングヘアをゴムを使ってささっとまとめ、そこに「ババグーリ」のかん
ざしやヘアアクセサリーを、その日の気持ちで選んで飾る。それが武さんのスタイルです。亡きヨーガン・レールさんがデザインして、水牛やココナッツ、ウッドといった自然素材をベトナムの職人さんが手作りしているかんざしは、自由で個性的。やはりレールさんがプロデュースした、ナチュラルなシャンプーでお手入れしたつやつやのヘアにお似合いです。
武 安輝子・たけあきこ
1972年生まれ。パリ第4大学で美術史を学び帰国後、ヨーガンレール社に入社。ヘアケアも、口にするものも、なるべくナチュラルなものを選んでいる。
ワインスタイリスト/大野明日香さん
スタイリッシュに 若々しく見せる
黄金法則は、お団子の位置に。
ワインスタイリストの大野明日香さんのワークスタイルは、お団子ヘアとオーバーオール。色白で彫りが深く猫っ毛の大野さん。
「若いときは漆黒の直毛でしたが、出産をきっかけに髪質が変わりました。クセが出て細くなりまとまりにくくなったので何気なくお団子にしてみたら、これが忙しい子育て中にも大正解」。おしゃれに見せるコツは高い位置でお団子をつくること。ピンなどをアクセントにし、後ろ姿も個性的に。
「大好きだった祖父がロングヘアを好んだので、ショートにしたことが一度もないんです。でもそろそろ解禁、60歳になったらベリーショートにしようと計画中。それまでは、まとめ髪を楽しみます!」
大野明日香・おおのあすか
1973年生まれ。テレビ、映画の制作会社を経て、ワインスタイリストとして独立。イベントでのワインセレクトやプロデュースなど多方面で活動中。
『ku:nel』2020年11月号掲載
写真 平郡政宏、清水奈緒/取材・文 高橋敬恵子、船山直子