還暦を目前にテニススクールに入会。クヨクヨする性格の方に運動はおすすめです
〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーで、整理収納アドバイザーの青木美詠子さんが「体力増強」を目的に、定期的な運動をすることを決意。卓球かテニスか……、「50代のスポーツ。体力増強という老後への投資と思い、続けられる運動を探しています」記事に続いて、スクール探しのレポート第2弾です。
8か所で体験レッスンをしました
還暦を目前に、テニスと卓球の体験教室に行ってみました(最終的に8ヶ所)。ずっと運動できていないので、老後の体力維持と楽しみのためです。でも、どちらも若い頃少しやっただけなので、できるのかドキドキでした。
まず屋外のテニス教室へ。コーチにラケットを借り、私より少し若い4名(初級)に混じってスタートです。なんとか打ち返せ、「うまいですね!」とか言ってもらえました。終わった後はクタクタでしたが、爽快感でいっぱい。当たり前ですが、運動って日頃の動作とは全く別物なんだと開眼でした。
クラスの皆さんは、どなたも親切。次のクラスに来られた年配の方々にも、笑顔で「体験なの?ぜひやりましょう」と声をかけてもらい嬉しく感じました。なかには「私は70歳から始めたのよ」という方もいらっしゃいます。「え!私もうすぐ60歳なので遅いと思ってました」と言うと「大丈夫。できますよ!」と力強い一言が。日に焼けた高齢の男性も準備運動しながら、「週1回くらい体動かさないとね」と声をかけてくださり、健康的な印象に感銘を受けました。
以前サークルに入った時には、噂話が多い女性達に馴染めず退会したトラウマがあったので、なんだか泣きそうに嬉しく、この皆さんの仲間になりたいなあと思ったことでした。
でも後で、よくよく考えてみると難しそうです。屋外なので日焼け対策して(女性は首までのマスク、帽子、長袖など重装備)、真夏の灼熱の中では私には無理かと。また体験した春はマスクをしていましたが翌日、花粉症のくしゃみ、鼻水が多くなったのも懸念材料でした。そしてチケット制で安めだけれど、遠いので交通費を考えると、そうでもないと気づいたのも一因です。
なので、「少し割高だけどインドアかなあ」とまた検索。途中でテニスのほうが卓球より好きかもと、テニスに絞りました。
ここで使えた教訓は、「迷ったら、やってみて消去法」です。ただ悩むのと違って、実際に試すと「これはない」とすぐわかるのです。たとえば大型スポーツクラブは更衣室の混雑、スタッフさんの印象などで、ここは私には馴染めなそうとか。この消去法は人生の選択でもよく使っています。
心配性な人は体を動かしてみよう
体験するうちに思ったのは、「クヨクヨしてる人は運動してみたら」ということ。自分も含めてですが、不安なことをよく考える人は、頭ばかりぐるぐる働かせ、そこだけに目を向けていそうです。
運動すると、その問題が消えるわけではないのですが、球を打ち返す時に悩みを思う暇は1秒もなく、終わって心地よい疲れの中にいると、「あー、気持ちいい!まあ、どうでもいいか」なんて思考も生まれていて、自分でも驚きます。
もちろん深刻な問題もあると思いますが、「考えたり、考えなかったり」のバランスで進むのは健全な気がしました。頭に休息をあげ、体に頑張ってもらう感じですかね。「悩むなら、短期間でどうぞ」と体が教えてくれているようでもあります。
その体のほうは、そこまで筋肉痛にはならなかったですが、かすかに膝にきたかも、でも数日で大丈夫という感じ。やや心配にもなりましたが、体の調子は続けてみないとわからないし、いろいろ迷ったあげく、あるインドアテニス教室に入会を申し込みました。とりあえず、今は技術を上げたいとワクワクしています。
たくさん行った教室を振り返ると、いい人達に出会ったのが心に残っています。これで「いい人はいる。合わない人もいる。ダメならやめて、いい人のところに行けばいい」と思えたのは大きかったです。
サークルへのトラウマも少し薄れたので、ある程度テニスができるようになったら、金銭面も考え、参加費の安いサークルや、メンバー募集サイト(その都度募集。初めて知りました)も見てみたいです。
新しく始めるのって、やはり高揚感がありますね。すぐやめたってかまわないじゃないですか。「今、楽しいことが見つかったのなら、やってみれば?」というシンプルな考えが、人生を動かすのかもしれません。
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この記事の
プレミアムメンバー
青木美詠子
1963年生まれ。整理収納アドバイザーの資格をもち、不定期にさまざまな自宅セミナーを開催。個人へのお片付けサービスも行う。著書に『あおきみさんち、家を買う。』(マイナビ出版)など。長年実践する「冷えとり」に関する著書も。
https://www.aokimi.com/
Instagram:@aokimieko1616