カジュアル&洗練の料理だからこそ軽く、楽しく作れるタイ料理。 昨今は、本場食材の入手が楽になったのも心強いところ。〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーであり、タイ料理人のアベクミコさんに、タイ料理を作るうえで必要な、調味料やハーブを教えていただきました。
タイ米、調味料、生ハーブ、香味野菜など本場食材も、輸入食品店、タイ食材店だけでなくスーパー、デパートなどでも取り扱い増加中です。またネットショップでも豊富に展開されています。
「タイ産調味料は手に入る範囲内で、好みの味を見つけてください。お気に入りの醤油が家にあるのと同じ感覚ですね」と、アベクミコさん。
そんなアベさんの調味料棚には、塩、コショウ、ドライ唐辛子、てんさい糖等が並びます。 食器棚下段の左端、ナムプラーはタイで購入する「DRAGON’S CUISINE」。隣の小豆島グリーンレモンオリーブオイルと合わせ、日泰ミックス使い。
「辛さについては、お好みで調整したり、あとで加えるのがタイスタイル。生の唐辛子の青臭さがとても重要なので、ぜひ自分なりにタイのエッセンスを取り入れて、食卓を多彩にしてみてください!」
また、タイ料理には欠かせないハーブ、香味野菜についても伺いました。
【レモングラス】タイ語では、タクライ。スープの香りづけの他、サラダなどににも。爽やかで青っぽい香りが特徴。
【パクチー】葉は薬味的に、根はスープなどのだしに。日本のようにサラダにはせず、ポイント使いが主。
【バイマックルー】こぶみかんの葉。トムヤムスープなどの爽やかな香りづけに、ちぎって使います。
【ライムなどの柑きつ】味のバランスを司る柑きつ類。現地のマナオに風味が近いのはライム。レモンも活躍。
【カー】タイの生姜と言われますが、日本の生姜より香りが高い。トムヤムスープにはマスト。
【ホムデン】赤わけぎ。シャロット種の香味野菜。手に入らないときは紫玉ネギなどで代用。
【唐辛子】生や粉唐辛子を使って辛さを調節。
アベクミコさん
出張料理の他イベント、料理教室、プライベートダイニングを開くタイ料理・料理人として活躍。おしゃれでモダンな料理に定評があり、現地でのフィールドワークも年に数週間以上行う。
『ku:nel』2018年11月号掲載
写真 伊藤徹也/取材・文 原 千香子