カール・ラガーフェルドに見出され、 80年~90年代にモデルとし て活躍したセイラ・ラセルダさん。年齢を重ねた今、どんなファッションを楽しんでいるのでしょう。
長年、モードに囲まれる生活をしてきましたが、年齢を重ねた今、ファッションは自分自身が快適なことが一番大切だと考えています」
そのような気持ちで服を選ぶからでしょうか、どんなファッションでも、気負わず、リラックスして着こなしているのが素敵です。
「私が心地いいスタイルはスポーツシック。アイテムとしては好きなセーターをはじめ、ベーシックなものが多いですね。快適に感じる服を着ることが、 結果として自分をスタイル良く見せることにもつながっていると思います」
Vネックや薄手のカシミアセーターは、肌触りがよく、どんな洋服にも似合うので、いろいろな色で揃えているそう。
「外見や服装に完璧を求めず、リラックスして洋服を楽しんでいるなと感じるのは、シャルロット・ゲンズブールやイネス・ド・ラ・フレサンジュ」
セイラさんはブラジル出身だけあって、顔立ちはとてもエキゾチック。髪は染めずに自然の流れでシルバーヘアに。
「ファンデーションは老けて見えるので、ほとんど塗りません。使うのは、ボビイブラウンのブラッシュ(チーク)ぐらいです。美容より心の平穏を保つことを心がけ、移動はすべて自転車。ヨガをやったり、オイルを垂らしたお湯に浸かってメンタル面を健やかに保つようにしています」
セイラ・ラセルダさん
Ceyla Lacerda/インテリアブランド「Ceyla Lacerda」デザイナー。ブラジル出身。1988年からパリでモデルとして活躍。その後、インテリアブランドを設立し、ソーシャルプロジェクトとしても活動。www.ceylalacerda.com
『ku:nel』2019年7月号掲載
写真 Yas/コーディネート 石坂紀子/文・編集 今井 恵