写真家の夫とふたりの息子と暮らすエステル・ドゥ ボセさん。今の家に住んでから、とても暮らしが豊かになったと話します。生活感が程よく見えるようあまり計算し尽くさないようにしているというインテリアや、自然に馴染むアートのディスプレイ方法、ぜひ参考にしてみてください。
Esther de Beaucé/エステル・ドゥ ボセ
18歳でワシントンの大学に留学。 2012年からサン=ジェルマンでア ーティスティックジュエリーのギャラリーを経営。www.galerieminimasterpiece.com
パリ南西部イッシー・レ・ムリノ。市内ではなかなか見つからない広い庭付きの一戸建ての家は、元カメラの製造工場だったものを、前のオーナーが改装したものです。
「ほとんど直すことなく、すぐに暮らせるコンディションが気に入って購入しました。私たち夫婦はともにアートが大好きな ので、アートが自然になじみ、写真集なども夫が作った本棚で並べて見せる収納にしようと、ギャラリーのような雰囲気に仕上げました」
ダークブルー、グレーブルー、モノトーン。スタイリッシュな色調の中に、ガラスや木、そして温かみのあるファブリックとともに、シンプルでピュアなオブジェや写真が所狭しと並びます。
「家具は美しい形のデザイン家具や、ハビタやコンランショップなどで見つけたものをミックスしています。元工場跡の名残に似合う、木やメタルも生 かしてインダストリアルな印象に」
落ち着いたカラートーンでも家が暗く見えないのは、大きな天窓と庭に面した一面の窓のおかげ。
「夫はバードウォッチングが大好きなんです。庭の木に集まるオウムなどを眺めながら、一緒にお茶を飲む時間は本当にリラックスできて、この家に越してよかったと感じる瞬間です」
週に2回、友だちと一緒にリビングでプライベートのピラティスレッスンを受けるエステル・ドゥ ボセさん。
「庭で卓球したり、週末は大きなプロジェクターで家族揃って映画鑑賞をしながら会話が弾む。この家で暮らし始めてからは、家族時間がとても充実した気がします」
写真/篠 あゆみ コーディネート/鈴木ひろこ 編集・文/今井 恵 再編集/久保田千晴