家庭でできるパンのレシピを数々発表している高橋雅子さん。主宰するパン教室で、生徒さんたちに「どこの?」とよく聞かれるパンツールを見せてもらいました。
家庭製パンの第一人者として人気の高橋雅子さん。昨今の「高級食パン」ブームの秘密を探るべく徹底的に研究し、家でその味にたどり着けるレシピ本も発表しています。ですが、食パンは購入することも多いそうで……。
「アトリエのある代々木上原周辺は、おいしいパン屋さんが集中するエリア。いくつかのお気に入り店の味をローテーションしながら楽しんでいます。自分の勉強にもなりますし」
紹介してくれた道具は、天然素材の温かな雰囲気の漂うものばかり。バターケースやブレッドかごは特注品というこだわりようです。
「バターはほとんどを冷凍保存します。食べる分だけが入るケースが欲しくて、作家さんにつくってもらいました。ナイフはありとあらゆるものを試した結果、いまはサンクラフトというブランドのものをおすすめしています。食パンをカットするのは切れ味が命。比較的安価なものを使い定期的に買い替えるのがベターかな?と思って」
高橋雅子/たかはしまさこ
パンとワインの教室を主宰。『おうちで作る プレミアム食パン』(PARCO出版)など著書多数。
『ku:nel』2019年11月号掲載
写真 柳原久子/文 鈴木麻子