手作りのよいところは、世界でたったひとつのものが手に入るということ。手を動かすことが好きな井手さんは、山ぶどうのツルでかごバッグを編んだそうです。
山の上で、穏やかな暮らしを営む井手しのぶさん。空いた時間には手を動かし、ものづくりをすることも多いといいます。最近のヒットは山ぶどうのツルで編んだかご。かごを自分でつくれるの?と驚きですが、見せていただいたかごは、ざっくりラフな編み方が、かえって味わい深い素敵な仕上がりです。
「一度、鎌倉にあるかごのお店でつくりかたを教えて頂いたんです。その後、自分でもちゃんと作ってみたいと思い、『野山の素材でかごを編む』という本を購入して、それを見ながらトライしました」
資材の山ぶどうのツルは、インターネットで探して手に入れました。目指したのは、お財布やスマホなど必要最低限のものが入り、肩にもかけられるワンハンドルのかご。かごの下のほうに、太いツルが編まれているのが目を引きます。どんな服にも合い、冬でも気にせず使っているそうで、ニットのロングカーディガンやトレンチコートとの相性が抜群なんだとか。
「試行錯誤をしながら、完成までたっぷり丸一日かかりました。もう少しかかる場合もあるのかもしれません。でも、手づくりのオリジナル感があるものが好きなので、満足度は高いです。いまは忙しくてできていないのですが、今度はもっと小ぶりなものをゆっくりつくってみたいですね」。
自分サイズ、自分デザインのかご、素敵ですね。