東京・中目黒にあるレディス&メンズのセレクトショップ『Vase』のディレクターである平井まり子さんのおしゃれを拝見しました。小柄ながら、メンズアイテムをスマートに着こなしていらっしゃいます。
平井まり子/ひらいまりこ
2007年より夫とともに東京中目黒にてレディス&メンズのセレクトショップ「Vase」03-5458-0337を営む。レディスのバイイングや商品企画の部分を担当。http://vasenakameguro.com/
好きなのは〝デザイン〟が施されていて遊びがある服。直感で選んで組み合わせます」という平井まり子さん。ヨーロッパの先端ブランドからドメスティックのメンズ、ヴィンテージまで個性的な服たちを、分け隔てなく優雅に合わせ、着こなします。
特に冬から春にかけては「色や素材の面白さでメンズから選んでいることが多い」とのこと。一般的に言えばメンズに不向きな小柄な体格?!
いえ、そういうことではないんです、おしゃれは。
「ユニセックスなマインドが漂うものを選んでいますね。もちろんボリューム・丈を確認しながら着ています。あとは多少大きくても、えいっと」。服と対等に対峙する心意気は今日も新しいおしゃれを生んでいます。
小物で利かせる技も
オリジナル
「服がシンプルな時は小物で遊びたい性分。アフリカンテキスタイルのバッグが気分で、製品としても作ってしまいました」。ヘアは革製の通称「巫女リボン」でまとめることが多いとか。楽しいアイテム、ともに平井さんの個人ブランドで今春から販売をスタート。
私的トレンド
「ベスト」
「ベストは一枚で服の表情を変えられる便利アイテム。ワンピースやシャツがプレーンな場合、コーディネートにくせを加えるような気分で」。圧縮フラノの素材感も好きで近頃この2枚をよく着ているそう。後ろにプリーツをあしらった左はメンズではなくドイツ発アグネス ノーデンホルツ。
『ku:nel』2021年3月号掲載
写真 玉井俊行 / 取材・文 原 千香子