お正月休みで、ちょっと体が重くなったという方いらっしゃいませんか? 一年の始まりに、食生活を見直し、すっきりボディを目指しましょう。ということで、編集部おすすめのダイエット食材を紹介しています。作家で料理家の樋口直哉さんがおいしい食べ方を伝授。3回目は実はダイエットにとても役に立つ昆布についてです。
昆布はノンカロリーで食物繊維、ミネラルも豊富。もっと食べたいけれど和風しかイメージは広がらず、だしを取ったあとの昆布に関してもノーアイデアというのが普通では。
食物繊維の一種アルギン酸などは、旨味が出たあともほとんどが残っているらしく、何とももったいない……。
「洋風に仕上がるレシピを紹介します。酢に漬けると柔らかくなる性質を利用して、野菜と合わせオードブルに」。
醤油を大量に入れる必要のない昆布料理とは!
ダイエットのテコ入れや健康のための繊維料理というだけでなく、ローカロリーで目にも楽しく意外性抜群な一皿、ワインのつまみにも最適!
昆布と焼きピーマンのマリネ
●材料(2人分)
赤、黄のピーマン…各1個
昆布…8g
すし酢…大さじ2
オレンジジュース…大さじ1
●作り方
1)だしを取った昆布はハサミで2.5㎝角に切り、すし酢に浸しておく。
2)ピーマン2個は直火で皮が黒くなるまで焼き、ボウルに移してラップを
かけて冷ます。冷めたら黒くなった皮をキッチンペーパーなどで剥く。
3)②のピーマンと①の昆布をあわせ、①のすし酢にオレンジジュースを混ぜたものをかける。盛り付けて好みで塩をかけても。
シリーズはこちらから↓
【話題のダイエット食材を樋口直哉さんが調理①】糖質ゼロのカリフラワーライスで正月太りリセット。
【話題のダイエット食材を樋口直哉さんが調理②】麦は穀物の中でダントツトップの食物繊維量。
樋口直哉/ひぐちなおや
作家、料理家。服部栄養専門学校卒業。フランス料理店や料理教室などで修業する。2005年『さよなら アメリカ』で群像新人文学賞を受賞。料理に関する著書も多く本誌連載も好評。近著に『新しい料理の教科書』『おいしさの「仕組み」がわかる料理のキホン』。
『ku:nel』2020年3月号掲載
写真 伊藤徹也 /取材・文 原 千香子