クウネル世代の女性たちは今、どのように過ごし、何を大切にしているのでしょう。暮らしを楽しむ方々の 人生を豊かに整えるものを、自撮り写真と共にお届けします。行動が制限され、旅も楽しめない。そんな時だからこそ、香りで雰囲気や気分を変え、旅の郷愁を感じ、生活を整えたいとビューティエディターの入江信子さんは、語ります。
嗅覚は、人の情動や記憶と最も密接な感覚では、と入江信子さん。
「香りを嗅げば気分が変わるし、自分が目指す雰囲気や気分に誘導することもできる。また旅ができない今、香りで旅したい場所を感じることも」
今回選んだ、夏のフレグランスは、「日本の夏は湿度が高いので、重くなりすぎないものが基本。でも単に爽やかなだけだと、大人には物足りない感じ。時間が経ってもムスクやウッディなどベースノートが残り、肌そのものが匂い立つような香りが理想です」
また朝、昼、夜で香りを変えても。
「朝は清々しい香り。昼はアクティブに。夜は少し濃密にと。つけたいシーンに合わせ、自分らしく、心地よく感じる香りを選びたいです」
入江信子/いりえのぶこ
化粧品会社、出版社勤 後、フリーランスで 女性誌、美容誌を中心に編集、執筆。香港やフランス通として、取材を受けることも多い。
『ku:nel』2020年9月号掲載
写真 入江信子/取材・文 今井 恵