詩人・三角みづ紀さん「自分の心の所在を問われているような気持ちになった言葉」
読んだり、聞いたときに、何かの気づきがあり、視点を変えてみるきっかけになった言葉。そして、その後の生き方の指針となった言葉。それぞれの人の人生に伴走する、大切にしている言葉を聞きました。
言葉をないがしろにすることは、心もないがしろにすること
東京で慌ただしく過ごしていた10年前、予定はたっぷりとあるのに、生活が満たされていない。そんな心地のとき、散文集で出合ったこの言葉に自分の心の所在を問われているような気持ちになりました。
言葉はあらゆる人々がつねに使っているもの。身近な存在だからこそ、そして、詩やエッセイを書いている身としてなおさら、まずは姿勢を正すように、言葉を豊かに育てていきたいと考えました。執筆に専念できる場所を求めて北海道へ移住したのもこの言葉がきっかけだったように思います。
言葉をないがしろにすることは、自身の心もないがしろにすること。日々の忙しさにかまけず、真摯な想いで言葉と自分の心に向き合いたい。そういう気持ちにさせてくれる一言です。
PROFILE
三角みづ紀/みすみ・みづき
詩人 44歳
北海道在住。12歳より詩作をはじめ、『オウバアキル』(思潮社)で中原中也賞受賞、『隣人のいない部屋』(思潮社)で萩原朔太郎賞を受賞。2025年に10冊目の詩集『メキシコ』(ナナロク社)を刊行。
『クウネル』2026年7月号掲載
イラスト/naohiga、取材・文/矢沢美香
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『クウネル』NO.139掲載
これからを生きるための「言葉の力」。
- 発売日 : 2026年5月20日
- 価格 : 1,080円 (税込)