セルジュ・ゲンズブールが好き。60〜70年代の音楽・映画界を牽引したフランスのレジェンドの魅力を改めて

セルジュ・ゲンズブール

圧倒的才能で60〜70年代の音楽・映画界を牽引したフランスのレジェンド的存在。独自のファッション、美女とのロマンスなど今もなお語りつがれるゲンズブールの魅力とは?90年代、日本でのゲンズブールブームを牽引した文化人のひとり、ミュージシャンのにお話を伺いました。

フランスのレジェンド的存在、セルジュ・ゲンズブール。

セルジュ・ゲンズブール

@Aflo

セルジュ・ゲンズブール

1928年にフランス・パリに生まれる。
ピアニストの父の影響で幼い頃から音楽に親しみ19歳から作曲を開始。1958年に歌手・俳優デビュー。作曲家、音楽プロデューサーとして様々な名曲を残す。1991年他界し、モンパルナスの墓地に眠る。

胸元まではだけたシャツに無精髭、時おり鋭く光る物憂げな瞳。60年代から70年代、フランスの音楽・映画シーンの中心で活躍したセルジュ・ゲンズブールは、フランスきっての伊達男としても知られています。

セルジュゲンズブールのポートレイト

着崩したシャツにダブルジャケットの定番スタイル。無精髭、ノーセットのグレーヘアもサマになる。@Aflo

「ゲンズブールのかっこよさの背景にはあるのは教養と美学。音楽の知識はもちろん、文学やアートへの造詣も深く、それまでの英米のポップスターにはなかった文化的な奥行きがある。そんなところが魅力なんじゃないでしょうか」

そう語るのは、90年代、日本でのゲンズブールブームを牽引した文化人のひとり、ミュージシャンのサエキけんぞうさん。デニムに無精髭というスタイルは、18歳年下のパートナー、ジェーン・バーキンの影響が大きいのだそう。

セルジュ・ゲンズブール 歌手デビューした頃

歌手デビューした頃。この頃は典型的なフランス文化人といった佇まい。@Aflo

「音楽や映画はゲンズブール、ファッションはバーキンと、お互いをプロデュースし合う関係。こだわり屋で家のものを勝手に動かすと激怒する神経質なところもありながら、家庭的でやさしかったようです」

アーティストとして次々とヒット曲を出す一方、シニカルな歌詞や性的な表現、お札を燃やすなど過激なパフォーマンスで度々物議を醸し出す存在でもありました。

「尖っている部分もあるけれどその裏にはユーモアや繊細さが垣間見える。そんな多面性が多くの人を惹きつけるんでしょうね」

セルジュ・ゲンズブール

ジェーン・バーキンとの間にもうけた娘シャルロット・ゲンズブールと。上下デニム、素足に白い〈レペット〉のシューズも定番だった。@Aflo

写真/Aflo、取材・文/吾妻枝里子

SHARE

『クウネル』NO.136掲載

なにしろ「フランスびいき♡」なもので

  • 発売日 : 2025年11月19日
  • 価格 : 1,080円 (税込)

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)