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木の香り感じる新しい日本酒、『月桂冠』が提案する〈no.6〉。料理と響き合う「味わい」の秘密
京都の老舗酒造「月桂冠」が手がける新しい日本酒〈no.6〉。実験的な商品開発プロジェクト「Gekkeikan Studio」から生まれた、挑戦的で個性あふれる一本です。日本酒が誕生した背景や、おすすめのペアリングをご紹介します。
目 次
「Gekkeikan Studio」から生まれた新しい日本酒
1637(寛永14)年創業の老舗酒造『月桂冠』が、「日本酒を進化させる」をコンセプトに実験的な商品開発をおこなっているプロジェクト。それが「Gekkeikan Studio」です。
全国規模で流通させるための保存性や輸送性といった制約では実現が難しかったお酒をはじめ、新しい酵母や原料の組み合わせにも挑戦しながら、日々、この世にはない「新しい日本酒」を生み出すべく活動しています。
そんな「Gekkeikan Studio」から2025年11月、新商品〈Gekkeikan Studio no.6〉が数量限定で発売開始となりました。
月桂冠から生まれた新しい日本酒〈no.6〉。膨大な試行錯誤を経て生まれた一本で、「Gekkeikan Studio」から、2025年11月より数量限定で発売開始。
今回で6つ目となるプロダクトの特徴は、樽を使った香りづけ。スギやヤマザクラなど、さまざまな木片チップを使った試験、お酒の香り成分と樽材の成分の分析、樽の焼き方など、膨大な試行錯誤を経て生まれたのが「no.6」です。
酒蔵での〈no.6〉の製造風景。樽メーカー「有明産業」と協力して作られた特注樽を使用しており、胴体にはホワイトオーク、鏡板にはスギがもちいられている。
熟成樽には、樽メーカーである「有明産業」と協力して作られた特注樽を使用。樽の胴体にはホワイトオークを、鏡板のみスギを使うことで、立ち上がりの香りから口の中で感じられる余韻まで、計算しつくされた一杯が生まれています。
使用されているのは和樽ではなくウイスキーなどに使われるような洋樽で、「チャーリング」という樽の焼き方もひとつのこだわりなのだそう。
〈no.6〉のお披露目会では木片ごとに異なる香りの変化も体験しました。木の香りによってまったく違った味わいになるのが、お酒づくりのおもしろさのひとつ。
単なる「香り付け」ではなく、研究と技術が詰まった新しい味わい。月桂冠だからこそできる、長年培った職人の技と知識をもとに生まれた一杯です。
「no.6」のお味は?
糖質ゼロの超辛口の日本酒をベースにした〈no.6〉。甘みがなくクリアな味わいに、木の香りが加わり、奥深い味わいに仕上げられています。
〈no.6〉のベースとなるのは糖質を抑えた超辛口の日本酒です。甘みがなくクリアな味わいが特徴。ホワイトオークとスギを使った樽で熟成させることで、木の香りをお酒と一緒に楽しめる一杯に仕上げています。
トップノートではウイスキーのような芳醇さやスモーキーさを、口に含むと日本酒の旨みを感じることができます。まただんだん後になって木の香りを余韻として楽しめる、そんなおもしろさも。
温度帯によって味わいが変わるのも特徴で、冷やして飲めばスッキリと切れ味のある一杯、常温やぬる燗で楽しめばより香りの引き立つ一杯に。スモーキーさに起因するほんのりとした甘みが感じられるのも、このお酒ならではの奥深さです。
お食事とのペアリングもおすすめ
ブリの燻製に、ほんのり温めた〈no.6〉を添えて。酒樽に使われているホワイトオークを使って作られた燻製は、日本酒の味わいとリンクします。
料理とのペアリングも楽しめる〈no.6〉。お披露目会では、東京・原宿の日本料理店「野田」のオーナー・野田雄紀さんが手がけたお料理とともに日本酒を楽しみました。
1品目は、〈no.6〉と同じくホワイトオークで燻製にしたブリ。グリーンレモンで作った塩とレモンティーツリーというハーブを添えて、清涼感ある味わいに仕立てられています。
ブリに合わせる〈no.6〉は40~45度くらいがおすすめ。ブリの脂が日本酒の温度で温められて口の中でとろけます。爽やかなハーブとの相性も抜群。シャキシャキとした大根のきぬた巻きは、お口直しにいただきます。
玉露の茶飯、壬生菜のからし和え、あさりと玉露のお出汁。全体の和のテイストが〈no.6〉のスッキリとした味わいによく合います。
常温の〈no.6〉と合わせたのが、玉露の茶飯、壬生菜のからし和え、あさりと玉露のお出汁の3品。京都にちなんだ茶飯は、なるべく甘みをださずに日本酒を立てるような味わいに。汁物には針葉樹であるブルーアイスのオイルを加えることで、お酒とのつながりを感じさせる一杯に仕立てられています。
壬生菜はほんのすこしピリッとしたからしを効かせ、全体のアクセントに。常温の〈no.6〉のすっきりとした風味と、全体の和のテイストがぴったり合うペアリングでした。
家庭で〈no.6〉を楽しむときのペアリングのおすすめは?
ホワイトオーク樽で熟成した〈no.6〉は、燻製料理や炭で燻した料理と相性が抜群。また、ドライでキレのある味わいのため、味の濃いお料理ともよく合うそう。
特におすすめなのがうなぎの蒲焼。スモークサーモンや、塩でいただく焼鳥とも相性が良いといいます。さらに、「かつお出汁」を用いた和食にもよく寄り添うとのこと。かつお節自体が燻製によって作られているため、その香りの共通点が相性を高めているという説明に、思わずなるほどと頷いてしまいます。
一方で、ウイスキーのようにチョコレートを合わせる楽しみ方も。ぜひ、ご家庭でも好みのペアリングを探してみてください。
次の進化となる一手は?
左から、トロピカルテイストの日本酒〈no.3.1〉、古代米を使った赤色の日本酒〈no.5〉、そして異なる樹種が織り成す樽香が特徴の〈no.6〉。
「Gekkeikan Studio」が手がける、今までにない日本酒〈no.6〉。ここで立ち止まることなく、現在も次の一手である〈no.7〉に向けた開発や研究は進行中とのこと。月桂冠ならではの一杯は、今後どのように進化していくのでしょうか。次作への期待も高まります。
〈no.6〉は現在、公式オンラインショップにて数量限定で販売中です。ぜひお試しください。
取材・文/伊東 ししゃも