地曳いく子さんが斬る!おしゃれな人のヘアスタイルは何が違うのか?vol.4「クセは生かす方が断然いい」
ヘアスタイルに迷う大人世代に、ご意見番の地曳いく子さんがレクチャー。おしゃれな髪の実例とともに、残念に見える髪の解決策を解説します。
vol.2「シルバーヘアはちょっと覚悟がいります」からの続きです。
変化を楽しめる人が勝ち。失敗上等です!
白髪と同じくらい悩む人が多いのが、クセ毛問題。でも、ストレートパーマやヘアアイロンのダメージにだんだん耐えられなくなってきているお年頃じゃないですか。昔流行ったハウスマヌカンみたいなピシッとまっすぐなキメキメ髪なんて誰も求めていない時代だし、クセは生かす方が断然いいと思います。
徳田郁子さんもトップはクセ毛のふんわり感を生かして襟足はタイトに、とバランスのよさが光ってます!
髪に動きがあるから重たく見えないのもポイント。たまに、スプレーで固めちゃったような髪の人を見ますが、動きのない髪は今見えしない!
あと、クセ毛のボリュームを抑えるためにシャギーで髪を取りすぎるのもどうかと思います。サロンで仕上げてもらったときはいい感じでも、自分で上手にセットできないと貧相に見えて、雨に濡れた捨て犬みたいになっちゃいますよ。クセ毛のおかげで髪がぺたんと見えないメリットもあるわけだから、それを逆手に取ってうまく利用しましょう。
菜木のり子さんもそんなクセ毛のよさを生かしていますよね。やわらかいウェーブが軽やかで、短めの前髪のニュアンスがいいアクセントに。
やわらかいウェーブが軽やかで、短めの前髪のニュアンスがいいアクセントに。齋藤友美恵さんはクセ毛をパーマでコントロールして毛先を遊ばせた技アリのウルフスタイル。ラフにまとめた感じのアップスタイルも決まってます。
モデルの優恵さんは昔からくせ毛をおしゃれに見せるセンスが抜群。今のベリーショートもかわいらしいお顔立ちを引き立てていて、イキイキして見えますよね。クセ毛は個性として楽しんじゃう。その姿勢こそ大事です。
残念なヘア&アウトな行動
column 残念なヘア&アウトな行動1
個性を埋没させる無理矢理スタイル
「くせ毛を縮毛ストレートなどで伸ばすと弱った髪に大ダメージが。その人のキャラクターとして、クセも白髪も生かした方が”らしさ”がでます。」
column 残念なヘア&アウトな行動2
動きのない髪は今見えしない
「いくらボリュームがあっても、風になびかないようなきっちり決めすぎた髪は老け見えしてアウト。スタイリングの仕方も美容師に教わって。」
お話を伺った方
地曳いく子/じびき・いくこ
雑誌やトークショーなどで活躍するスタイリスト。ファッションから美容、人間関係まで、大人の悩みをズバッと斬る愛ある毒舌が人気。『ババアはつらいよ!番外編 地曳いく子のお悩み相談室2』(集英社)など著書多数。
地曳いく子さんが斬る!おしゃれな人のヘアスタイルは何が違うのか?
写真/目黒智子、玉井俊行、砂原 文、和田直美、加藤新作、イラスト/関 美希奈、取材・文/矢沢美香
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