はるばる訪れるファン多数!食材の宝庫・札幌で、今行きたい美食名店【大人のニッポン観光】

めんめ

ジンギスカンにスープカレー、寿司にラーメンと、北海道といえばの食が次々浮かぶというもの。さらに、札幌の食のレベルは高まる一方で、おいしいものが集まる都市として国内外でも注目されています。この記事では、札幌の美食名店をご紹介!

地元食材を生かす、札幌のこだわり名店。

近海でとれる魚介類、地元生産の乳製品や肉、肥沃な地で育つ野菜など、高品質の食材が揃う上、新鮮なまま調理し、ふるまえる。また、これらの魅力に惹かれた優秀な料理人が来てレストランを開く、など札幌の食文化が成熟する理由はいくつも。

それだけ食が充実した札幌で、どの食事処に行くかは悩みどころ。趣味が料理と旅という札幌出身のブランディングディレクター・福田春美さんにも推薦いただきながら、ジャンル違いの3店に伺いました。

spot1/スパイス料理とワイン みち草バザール

スパイス料理とワイン みち草バザール

メニューはコース料理(8,800円)のみ。その一品、知床鶏のタンドールチキンは8種のスパイスが複雑に香る何度も食べたくなる鮮烈の味。チーズクルチャは、富良野の自然農法で育った古代小麦をシェフ自らが製粉。

『スパイス料理とワイン みち草バザール』は、千葉出身の店主・森本健太さんがインドで習得したスパイス使いの妙が光ります。「北海道産のチーズや新鮮な食材があるからこそ、スパイスも生きるというもの」

スパイス料理とワイン みち草バザール

「大学で酪農を学んだ後、仏料理店を経てカレー屋に勤務。それらの経験やインド〜東南アジアの3ヶ月間の旅が今の僕の料理の原点」と店主の森本健太さん。

スパイス料理とワイン みち草バザール

チーズクルチャの生地は、仏料理店で学んだパンの配合がベース。喜茂別のチーズ工房タカラのチーズをたっぷりのせて包み、タンドールで焼き上げます。

スパイス料理とワイン みち草バザール

地下鉄円山公園駅から徒歩15分。住宅街の中の隠れ家的一軒家の扉を開くと漂う気分もあがるスパイスの香り。コース内容はその日によって変わりますが、肉やクルチ ャ(インドのパン)を炭窯のタンドールで焼くのは定番。ワインの品揃えも豊富なスパイス料理の気になる名店。

住:札幌市中央区南6条西22丁目3-56
電:090-6265-7029
営:18:00-22:00
休:不定休
公式Instagram

spot2/めんめ

めんめ

“めんめ”は北海道の方言で高級魚のきんき(正式名はきちじ/写真中央)のこと。道東から直送で仕入れためんめをはじめ、毛蟹やほっけ、ウドなど、旬の道産食材が並ぶ様子は圧巻。炉端焼きの醍醐味を味わって。

次は炉端焼きのカウンターに豪快に魚介類や旬の野菜が並ぶ『めんめ』。食材の宝庫である北海道だからこそ、手を入れ過ぎず、そのもののおいしさを引き出すことを信条に、連日賑わう人気店です。

めんめ

めんめの焼きは一夜干しにして旨みを凝縮させてから、備長炭でじっくり焼き上げます(時価15,000円〜)。

めんめ

この道25年のベテラン店長・加藤雅章さん。

めんめ

刺身、焼き、酒煮、揚げ、冬は鍋......と、高級魚めんめを1年中味わい尽くせる炉端焼き居酒屋が、狸小路商店街6丁目から南3条通りへ続く、昔市場だった路地裏にあります。焼きを味わった後の〆に、お吸い物のサービスも好評。「めんめの頭と尻尾、骨を再度備長炭で炙って出汁をとる。うまいですよ」と店長。北海道の日本酒やウイスキーも充実。「脂がたっぷりのり、ふっくらした身のめんめには、辛口の純米大吟醸がおすすめですね」

住:札幌市中央区南3条西6丁目 狸小路市場内
電:011-241-6810
営:17:00-23:00
休:日曜

spot3/フレンチ ゴーシェ

フレンチ ゴーシェ

北海道産エゾシカのロースト(3,500円)。 熱がやさしく伝わるフランスレンジで約1時間丁寧に火入れして柔らかな食感に。ジビエ特有の力強い旨みも堪能。付け合わせは道産のインカのめざめ、アスパラガスなど。

そして『フレンチ ゴーシェ』は、札幌のジビエ料理で真っ先に名前が挙がる一軒。シェフの小鹿陽介さんは「新鮮な食材を丁寧に調理することで、ジビエが苦手という方にも好評です」と。食はその土地を知る一番の近道。さて、札幌では何をいただきましょうか!

フレンチ ゴーシェ

陽介さんは狩猟免許を持ち、鴨撃ちをすることも。

丁寧な仕込みが成す美味さにワインもどんどん進む、自家製シャリュキュトリーの盛り合わせ(2人分 2,450円)。

フレンチ ゴーシェ

狸小路7丁目を西へ進んだビルの2F、小鹿陽介さんと妻 ・陽子さんが営む仏料理店には、「ゴーシェのジビエが食べたい!」と多くのファンが通います。陽介さん曰く「野生動物は年齢や季節、生育環境などが個体ごとに大きく異なるので、調理の際は熟成させて水分を抜く、火入れを調節するなどして味わいを均一にします」。季節によってはエゾユキウサギやヒグマのパテなど珍しいメニューも。「仲間や家族とワイワイ楽しく食べてほしいです!」

住:札幌市中央区南3条西8丁目7-2F
電:011-206-9348
営:17:00-22:00
休:火曜(不定休有り)

写真 伊藤徹也、取材・文 遊馬里江、河田実紀

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