鎌倉の山の上に建てた美しい一軒家で暮らす〈クウネル・サロン〉メンバーの井手しのぶさん。鳥の声、風の音しか聞こえないような静かな家での楽しみは、何といっても読書。大切にしていて、何度も読んでいる本を教えていただだきました。
左から)
『美しいこと』赤木明登(新潮社)
輪島在住の塗師・赤木明登さんがものづくりをする人々と対話を重ねて生まれた15の物語。
『うつわを巡る旅』赤木明登、赤木智子(講談社)
赤木明登さんと妻・智子さんが、日本全国のお気に入りのギャラリーについて綴った一冊。
『1×1=2二人の仕事』 澄 敬一×松澤紀美子 (ラトルズ)
アンティークショップ『push me pull you』のオーナー・澄敬一と、カフェ/ショップ『petit cul』のオーナー・松澤紀美子。ふたりの生み出す独特のものたちについて。
「本は沢山持っていて、葉山の家からの引っ越しで、相当処分したのですが、この3冊は「佇まい」が美しく何度も読み返したくなります。犬猫とバタバタ暮らしている私にとっては、静謐に暮らしてらっしゃる著者たちの感じが憧れです」(井手さん)
左から)
『足の下のステキな床』今井晶子、奥川純一、西村依莉(日本グラフィック社)
グラフィックデザイナー、フォトグラファー、エディターが切り取った、1970年代を中心とした20世紀のかわいい模様の床集。
『デザインの輪郭』深沢直人
日本を代表する工業デザイナーがデザインについて綴った本。
『生活の芸術 新しい芸術心理学の立場』桜林仁( 誠信書房 )
「床フェチなので、かわいい床がたくさん出てくる 『足の下のステキな床』 はたまりません。私自身、旅先でも床の写真をたくさん撮りますまた、『デザインの輪郭』『生活の芸術』もデザインについての考察が面白い。建築のデザインに関わらせていただいていますが、デザインって括りを付けちゃうと面白くないと思います。曖昧でアバンギャルドでなくちゃ!が持論です」