たった3分で心身のモヤモヤを解消!【心と体を楽にする アニール先生の「ゆるヨガ」77 vol.1】

2025年がスタートしました。年の節目は、何か新しいことや習慣を取り入れる絶好のタイミング。今まで気になっていたことに目を向け、一歩を踏み出してみませんか?

日本に暮らして約40年、レッスンや講演など幅広い活動を通してヨガを伝えるアニール・K・セティさんの新著『心と体を楽にする アニール先生の「ゆるヨガ」77』(文藝春秋)は、「腰痛対策」から「怒り・不安・イライラ防止」まで、悩める心と体を整える77の言葉とポーズが綴られた1冊。ゆるく穏やかに心身の不調を解消してくれる、ヨガ初心者にもぴったりなアニール先生のメソッドを2回にわたってお届けします。

アニール・K・セティさんの『心と体を楽にする アニール先生の「ゆるヨガ」77』(文藝春秋)から、一部抜粋してご紹介します。

急いで老いることはない~呼吸のコツより~

若返ること、年をとらないことは不可能ですが、若々しくいることは努力すれば一定の効果が得られます
誰かと比べて若々しくではなく、自分自身が感じる若さが大切です。それには日頃からの意識が大切で、呼吸の仕方が大きく関係しています。

私はよく師匠から「犬の口呼吸ではなくて、ゾウのような鼻呼吸を心掛けなさい」と言われました。
なるほど、と思った私は、今、これを書きながらも鼻呼吸しています。
鼻呼吸は口呼吸に比べ深くて長い。体に必要な酸素をキチンと取り込み、口は閉じるのですから――若さの証である顔の筋肉が落ちにくく、若々しさを維持できるのです。

むやみに急いで老いることはないし、素敵な老い方をできるなら良いじゃないかと思います
そのための第一歩は“鼻呼吸”です!

「鼻の呼吸法」
①口を閉じ親指と人差し指を使います。

②親指で右の鼻孔をふさぎ、左の鼻孔だけで息を吸ってゆっくり吐きます。

③左の鼻孔を人差し指でふさぎ、同じように行います。左右5回ずつ。

目標、ターゲットは低めに~関節・四十肩対策より~

低めの目標、ターゲットのほうが達成しやすく、やがては自信に繋がります。そしてその後、自然に高めのハードルも乗り越えられます
最初から高めのハードルを設けるとプレッシャーになり、重荷になり、そして続かなくなるのです。

Boys be ambitiousも良いが、できそう、続けられそうな目標設定が良いと思います。
目標は自分を苦しめるためではなく、自分を磨くため、進歩のためであるのを忘れないように――

自分自身に言い訳をしない~足のむくみ・つり対策より~

足は私という名の魂を運ぶ車”とヨガで教わりました。ならば、この車の点検が必要です。
方法はいろいろありますが、中でも最も簡単に続けられるのは――歩くということです。
ヨガには足を鍛えるための沢山のポーズがありますが、まずは“歩く”という簡単なポーズから始めましょう。はい、歩くことはヨガのポーズなのです!

外が雨、または暑い日なら家の中で歩きます。狭いならマット、畳一畳の上で歩きます――イチニイチニと歩きます。
自分自身に言い訳をし、歩かない口実を見つけるのではなくて、限られた環境の中、精一杯最善を尽くす、それだけです。生活の中で歩くという“行為”に取り組むことができるのが素晴らしいのです。

体は年をとるが、心は年をとらない~腰痛対策より~

以前は、ヨガの講演で「100歳まで生きたい方、手をあげてください」というと、遠慮がちながら大勢の方々が手をあげていたのですが、最近も同じ質問をしたら、ほとんどの方が手をあげませんでした。
びっくりして、なぜ? とみなさんに聞くと、100歳になられた方は周囲に増えたが、自力で生活している人がほとんどなく、それを見たら考え方が変化したといいます。

体は年をとりますが、人間は生きている間、常にその年齢や時期で学ぶことがあります。100年は、しっかりした考え方、哲学……己自身で生きるための哲学がなければとても難しい道のりかもしれません。
日々の心がけを忘れずに、悔いのないよう100年を歩みましょう!

「仰向けで休む屍のポーズ」
両足を肩幅くらいに開き、両手はおなかの上にふわりと乗せます。屍のように体全体から力を抜いて休みます。
両足を外側に向けてかかとのつく位置を肩幅に。

「うつぶせで休む赤ちゃんのポーズ」
うつ伏せになります。膝を曲げたほうに顔を向け、赤ちゃんが寝ているときのイメージで、ひじや膝をゆるめます。左右を同じように行うことで腰やお尻、首回りがやわらぎます。

「座ったまま休むポーズ」
両膝をゆるめ、楽な座り方で座ります。両手の力を抜き、背中も丸くして頭も前にぶら下がっているようにだらんと力を抜きます。

PROFILE

アニール・K・セティ

1960年、インド・ニューデリー生まれ。デリー大学数学科卒業後、同大学中国語研究科日本語科卒業。
来日38年、妻の秀子セティさんとともに、日本でヨガの普及に努める。DVD『菅野美穂:インドヨガ』(NHKエンタープライズ)監修。『DVD今日から始める!体と脳に効く椅子ヨガ』『毎日が、ヨガ』(婦人之友社)など著書多数。個人向けレッスン、企業向けレッスン、講演など幅広く活動中。

心と体が楽になる究極の"読むヨガ"本、好評発売中!

心と体を楽にする アニール先生の「ゆるヨガ」77

”林住期”と呼ばれる50~75歳。この人生の黄金期を楽に生きるための、ヨガ哲学のエッセンスを取り入れた77のコツを掲載。御年64歳のヨガの達人・アニール先生が、腰痛や不眠、イライラ、不安、そして脳の老化にも効果的なインド五千年の哲学と日がわりポーズを伝授する、マチュア世代に響く1冊。

心と体を楽にする アニール先生の「ゆるヨガ」77』(文藝春秋)1,980円

イラストレーション/上楽藍、写真/文藝春秋

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