「西のおしゃれリーダー」片山優子さん。最高クールな70代スナップ!【わがままおしゃれコーディネート】

自由に〝わがまま 〟に、着ることの喜びとときめきに年齢は関係ありません。 常識にとらわれず自分らしい装いを楽しむ女性たち、とびっきりのかっこよさです。片山優子さんにお伺いしました。

自然体でニュートラルに。 素直な気持ちで自分らしさを表現。

無理せず、心地よく着られる服が、今の生き方にも合っていると片山優子さん。

1950年代のフランス軍コートをワンピースにリメイク。お直しでバランスよく着るのが片山流。バッグとブーツは30年前に買ったインポートもの。胸元には自身のボタンジュエリーを。

「スタイリストだった頃は、トレンドを意識していたし、ちょっと尖った装いをしていました。今は〝おしゃれですね!ファッション関係の人ですか?〟と言われることに少し抵抗があるのです。それっておしゃれすることを頑張っている気がする。ファッションも作品制作も、自然体でニュートラルに表現したい。とにかく自分の好きを大切にしています」

『マルニ』のヒッコリー柄セットアップは20年選手。「自分らしい1着」と話す。『セリーヌ』 のブラウスの前立てに、白蝶貝 のボタンを刺してアレンジ。スニーカーは『ジルサンダー』

自分で買った洋服に最後まで責任を持ちたいからと、形を変えたり、サイズを直したり、時には着られなくなった服をアレンジして、永く付き合っていけるように楽しんでいるのも片山さんらしさ。

片山スタイルに欠かせないボタンの首飾り。一番左は、ぬいぐるみの目玉ボタンからできたもの。

仮縫いのサンプルのトワルを1点もののジャケットにアレンジ。 お気に入りの『メゾン マルジェラ』のデニムと青色のブーツ に合わせた。3色のフリルが重なるバッグは『トモコイズミ』

装うことのモチベーションを尋ねると、「最近はかわいい!とほめられるのが、 とってもうれしいの。かわいいは目に見えないものだと思うから。年齢を重ねる分だけ、かわいいおばあちゃんになりたいって思いが強くなっていきます」。

スニーカー好きで、13足ほど所有。そのうち『アシックス』『アディダス』『トッズ』など。

『クウネル』2024年11月号掲載 写真/竹村麻紀子、 取材・文 阿部里歩

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この記事の
プレミアムメンバー

片山優子

ボタンを用いて、想像を超えるコンテンポラリーアートジュエリーを制作するアーティスト。さまざまな年代と背景のボタンを用い、新たに愛と想いを吹き込むことで力強くも美しい作品を生み出す。CHANEL「ベストサヴォアフェール」にも選ばれた経歴を持ち、国内外でも注目を集めて幅広く活動している。
Instagram:@yuukokatayama

『クウネル』NO.129掲載

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