【パリスナップ】気になる!ファッショニスタのクローゼットの中身。全てが1軍アイテム

『クウネル』が長年紹介し続けている、フランスマダムのファッションスナップ。素敵な装いの秘密を探ってみたら…。「服は1軍アイテムしか持たない」というルールが判明!ファッションコンサルタントのコリーヌさんのクローゼットを見せていただきました。

コーディネートを紹介した記事【パリスナップ】フランス人のおしゃれルールは「1軍アイテム」しか持たないからの続きです。

アイテムは豊富でも、着ない服は1着もなし。

カウガールからインスピレーションを得たルックは、シンプルなシャツと〈A.P.C〉のジーンズに、15年以上前に購入した仏ブランド、〈マダム・ア・パリ〉のジレ。

エスニックな要素があるジレと大ぶりなシルバーのバングルとターコイズのジュエリーが、カウガールスタイルに大人のエッセンスを加えている。

夫とふたり暮らしの家の中には、自分専用のクローゼットが3箇所。ジャケットやコートのクローゼット、ニットやシャツ、ワンピースのクローゼット。さらにスタメン30足を並べた靴のクローゼット。それとは別に寝室に置いたトルソーに、バッグをディスプレイのようにかけています。そして最近コリーヌさんが頼りにする1軍の中心アイテムはジレ。

「5年ほど前に突然ジレの魅力に開眼しました。シンプルなドレス、またトップスとボトムスをつなげるアイテムとして、装いに違った魅力を加えてくれます。私が好きな柄ON柄のコーディネートや色のミックスを楽しむ際も、ジレが絶妙な繋ぎ役になるんです」

トップス、コート、ボトム類などアイテム分けをして収納しているクローゼット。「アイテム別の収納は、コーディネートの時短になります」。

バッグの収納はトルソーに。「小さくて肩掛けできるデザインが好き。クラッチ代わりに持つとエレガントです」

壁につけたスカルの人形にネックレス類をかけて見せる収納に。「チャーミングでしょう。こうしておけば絡まりにくく、ひと目でわかります」

スタメンが並ぶシューズクローゼットは圧巻!

エントランス横にはスタメンシューズを収納。

シンプルな白シャツにジーンズも、とても好きなスタイル。でもドット柄×ストライプ、ボーダー×ジオメトリック柄など、意表をつく組み合わせこそが、コリーヌさんらしさなのです。

「どんな装いも年齢にふさわしい品格を大事にします。仕立てのいいスーツや上品なドレスなら問題ないのですが、たとえばデニム×Tシャツなどラフなスタイルの際は小物でクラスアップ。バッグ、靴はもちろん、ジレやジュエリーといったもので上質感を加えることで、大人の女性にふさわしい雰囲気が作れます。若い世代と同じようなスタイルを50代がすると、時に下品に見えることも。私は体が細いからノースリーブやミニ丈は着ません。これも自分の体型や似合うものがわかっているからこその、私のルールなんです」

ホースビットが印象的な〈グッチ〉のバックストラップのサンダル。デニムに合わせて活躍中。

〈グッチ〉のビットモカシン。メンズライクなモカシンは昔から好きなデザイン

〈ジェローム・デリユフュス〉のパイソン柄のパンプス。

フレームがダブルラインになったヴィンテージのサングラスは数年前に訪れたマイアミで購入。

メタルフレームのサングラスは70年代のヴィンテージ。

PROFILE

コリーヌ・モロー/Corine Moreau

ファッションコンサルタント 59歳

フランス西部ポワティエ出身。19歳でロンドンに渡りモデルクラブ勤務後、23歳で帰国。仏ヴォーグでエマニュエル・アルトのアシスタントを経て、スタイリストに。5年前から現職も並行。Instagram:@rinecomoreau

『クウネル』2024年9月号掲載 

SHARE

『クウネル』NO.128掲載

フランス人の素敵なルール

  • 発売日 : 2024年7月20日
  • 価格 : 1000円 (税込)

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)