【いま巡りたい街】清澄白河…コーヒーとアートの街のおすすめスポット(前編)

今注目を集める東京の5つの街。地元を愛する達人に、地元民だからこそ知る隠れたスポットやとっておきの楽しみ方を聞きました。清澄白河は大きな公園のまわりにコーヒーショップが点在する「聖地」。ギャラリーが多く、アートも根付くクリエイティブな街です。そんな清澄白河のガイドは料理研究家の近藤幸子さん。前編ではコーヒースポットからランドマークまで!

『TOKAKU Coffee+』公園近くでロケーションも最高 ローカルに愛される日常コーヒー。

カウンターには絶えず常連客が。店主・松本順さんとの会話も楽しい。

カラメルソースが奥深い〈ブラジルプヂン〉 600円。

〈ドリップコーヒー〉 550〜600円。

ハンドドリップのコーヒーは「毎日飲んでほしい」とすっきり。

前身の店を含め創業10年と、コーヒーの街の先駆け的存在。こだわりのロースター数店から届く豆6~10種は浅~深煎りと多彩で、好みでコーヒーが選べます。国内でも希少な、スポンジ生地とプリンが二層になったドーナツ状の〈ブラジルプヂン〉が名物。

「コーヒーをテイクアウトして目の前の公園で飲むのもおすすめ」(近藤さん)

TOKAKU Coffee+(トカクコーヒープラス)

住:江東区清澄3-1-3
営:10:00~18:00
休:火曜
TOKAKU Coffee+公式インスタグラム

『東京都現代美術館』独創的な展示が好奇心を刺激 現代アートを牽引する美術館。

地下2階から地上3階までの展示室に、開放的なアトリウムが。2019年には館内サインなどリニューアル。3/30~7/7は現代美術の賞「Tokyo Contemporary Art Award」を受賞した2組、サエボーグと津田道子の展示が。

「年間パスポートを持っていたこともある」という近藤さん。

現代アートが身近にある清澄白河の象徴です。開館は1995年。約5,700点の収蔵作品をベースに、絵画、彫刻、ファッション、建築、デザイン等幅広く現代美術に関する展覧会を開催。石とコンクリートで造られた重厚な建物と、隣接する木場公園の自然とのコントラストも魅力。

東京都現代美術館

住:江東区三好4-1-1
営:10:00~18:00
休:月曜(祝日の場合は翌平日)、 展示替え期間、年末年始
東京都現代美術館公式HP

『二階のサンドイッチ』アートのムードを感じながら独創的なごちそうサンドイッチを。

〈しっとりチキンと濃厚シーザーのサラダサンドイッチ〉 680円、〈蜂蜜とレモンのジャスミンティー〉 600円、『MY PICNIC』の〈ドーナツ〉(木曜限定)。

定期的に内容が変わる〈パフェ〉 1,080円も人気。

サンドイッチの内容は日々、少しずつ変化する。

現代美術館の2階にあるサンドイッチカフェ。「素敵な建物の中でゆったりできて、気分があがります」(近藤さん)。

サンドイッチは常時10種ほど。具材はミートボールや照り焼きチキンなどボリューム満点でごちそう感が。使うマヨネーズは具材に合わせてバルサミコ酢やナンプラーでアレンジされるなど、全てが洗練されています。

二階のサンドイッチ

住:江東区三好4-1-1  東京都現代美術館内
営:10:00~18:00(L.O.17:30)
休:月曜、美術館の休館日
二階のサンドイッチ公式インスタグラム 二階のサンドイッチ公式HP

『Babaghuri』蔦の絡まる店舗は、清澄白河のランドマーク的存在。

インドネシアのチーク材を使った家具はブランドのシグネチャー的商品。

元倉庫を改装した店舗は天井が高く広々。

自然素材、手仕事にこだわった生活道具を提案するブランド『ババグーリ』の旗艦店。デザイナーの故ヨーガン・レール氏が生活の中で使って良かった厳選の品が中心に揃い、「一生もの」と呼べるものに出合えます。

「器、キッチン道具、アクセサリー、カゴなど、さまざまなときめくものが並び、大人の贈り物選びにも最適です」(近藤さん)

上質なワンマイルウェア。

開催中の「注ぐもの展」から銅ケトル(S)3万9,600円と鍋しき 2,860円。

Babaghuri(ババグーリ)本店

住:江東区清澄3-1-7
営:11:00~19:00
休:不定休
ババグーリ公式HP ババグーリ公式インスタグラム

仙台から上京して20年近く。「地下鉄の駅ができてすぐくらい」から暮らし、盛り上がりゆく街を見てきました。

「都心近くで便利なのに自然が豊か。大きな公園と庭園が街の中心にあり、周りにはたくさんの運河が流れています。住み始めの頃は、今のようにいろいろはなかったけど、東京都現代美術館や移転前の小山登美夫ギャラリーがあって、面白い街になりそうな予感はありました」

ガイド紹介

近藤幸子/こんどう・さちこ

シンプルなのに、気の利いた料理を提案。著書『やめレシピ がんばらなくてもおいしいごはん』(主婦と生活社)など、忙しいときでもがんばりすぎずおいしく作れるコツを研究。Instagram:@oishisyumatsu

『クウネル』2024 5月号掲載 写真/松村隆史、有坂政晴、取材・文/鈴木麻子、阿部里歩

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『クウネル』No.126掲載

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