〜服のプロが本気で選ぶ一軍服vol.17〜肌をやさしく温かく包む『dress bird』のカシミヤシルクインナー
洋服選びのプロに愛用の「一軍服」をご紹介いただく連載の17回目。今回お話を伺ったのは、「国内外からセレクトした衣服のつくり手とお客さまを"繋ぐ"役割として在る衣服店」と語られるセレクトショップ『dress bird』のオーナー&バイヤー・鈴木茂美さん。卓越したセンスで人々を魅了する鈴木さんの一軍アイテムとは?
天然繊維が肌をやさしく包み込むインナータンクトップ
装いをチェンジして、ますますおしゃれが楽しくなるこれからの季節。一方、気温の変化で着こなしにはひと工夫が必要です。鈴木さんが愛用するインナー〈dress bird original cashmere silk tank top〉は、涼しくなる時期から寒い冬まで、肌をケアしながら体を温めてくれる心強い1枚。
「このインナーは、自然の中から生まれる天然繊維のカシミア70%とシルク30%のカシミアシルクからできています。カシミアの保温性と、シルクの吸湿、通気、保温性でお肌を乾燥から守り、室内外で体温調節をしてくれます」
敏感な素肌をやさしく、体をじんわりと温めてくれる天然素材は、アレルギー体質にも安心。また、素材の特性と製法で、着るほどに心地よさを感じられるそう。
「縫い目のないホールガーメント製法なので、素肌にストレスなく着ることができます。着用を繰り返すとカシミアがふわりと起毛して、より温かくやわらかくなるところもお気に入りです」
適温を保つ薄手インナーで寒暖差の心配いらず
温度変化で服選びが難しい季節の変わり目に、カシミアシルクはぴったりの素材なのだとか。
「朝晩の寒暖差が出てくる秋口からカットソーのインナーとして着用することで、日中は暑くなりすぎず、夜間はちょうどよく体が温まり、安心して1日を過ごすことができるんです。タンクトップなので、いつもの洋服のインナーに組み合わせるだけでOK。同素材の長袖やフード付きトップスの下にしのばせてもいいですね」
重ね着をすっきりと仕上げたい寒い日にも、薄手ながら存在感を発揮。
「冬はハイゲージのにニットの下に。タンクトップは着ぶくれせず、尚且つ温かいので、アウターを1枚減らして気分も軽やなスタイリングがきまります」
レイヤードにジレを合わせて奥行きのある装いを
秋冬はもちろん、寒さが残りながらも薄着をしたくなる春には、ブラウスにタンクトップをインしてレイヤードを楽しむそう。
「西ひろみさんが手掛ける『INDUBITABLY』のジレは、胸元に1枚纏うことで着こなしに奥行きを生み出してくれます。スタイリングしたジレは、古布と柿渋で染めて、フランスで見つけた刺繡の布と合わせた衣。いつも愛用しています」
ほつれたら愛着をもってダーニング
大好きな一軍だからこそ、大切に着続けるためのコツも教えていただきました。
「お客様にはタンクトップの下に〈dress bird original organic cotton chiffon〉の薄い綿のカットソーを合わせる着方をおすすめしています。こうすれば、素肌に当たるカットソーだけをお洗濯して、タンクトップのお洗濯の回数が減らせるので、ダメージの軽減が可能に。私はこの方法で寒い時期は毎日着用しています。そしてインナーなので、穴が空いてもダーニングを施せば大丈夫。愛着をもってお手入れしながら、何年も着用しています」
住:茨城県水戸市南町2-1-56
営:12:00~18:00
休:不定休
※1階はセレクトショップ、2階は温室のある部屋でさまざまな創り手による催しを不定期で開催。
編集・文/松永加奈