50代のカジュアルルック。モデル・菜木のり子さんの「あか抜け」の法則は?
素敵なコーディネートが人気の〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーの菜木のり子さん。モデルとしてファッションの世界で活躍し、さまざまなおしゃれを経てきたいま、やっぱり落ち着くのはカジュアルスタイル。自分らしく着こなすポイントを伺いました。
長年愛用するベイカーパンツ
カジュアルスタイルが好きでミリタリーやベイカーと呼ばれるオリーブグリーンのパンツをFranceや日本の古着屋さんで見つけ、サイズが奇跡的にあったものを長年大切に履いています。
古着の素敵なところは、前持ち主さんがいてくれていたおかげで、生地が柔らかく、初めから味が出ていること。だからこそ、タフに着られないところが玉にキズ……。お気に入りの一本が、とうとうポケットの穴やほつれに少しだけ気を使わないといけないレベルになりました。着る頻度を少なく、ローテーションを遅らせるために、もう一本この手のタイプのパンツを探しに行きました。
新入りベイカーパンツは、少しフェミニン
最近はどこのお店でも定番のように置かれているベイカーパンツ。太さや丈ポケットの位置などがいろいろなので、気になったらまず試着です。いざ履いてみると思っていた感じと違う事も多々あるし、デザインによってはいつもよりワンサイズ上のほうがしっくりくる事も。だから試着は必須なんです。
それと並行し自分の持ち物と頭の中でコーディネイトを組んでみて、イメージが膨らんだら購入決定です。今回手に入れたパンツは裾をヒモで調節できるタイプ。生地も少しシャリ感がありカジュアル過ぎない雰囲気。きゅっと結ぶとくるぶしが出て、「華奢なサンダルと合わせると素敵です」。というお店の方のアドバイスを受け、夏の足元はスポーツサンダルかビーチサンダルの2択から、華奢なサンダルという選択肢も増えました。
新しい服がくれる高揚感
新しい服を買うってやっぱり気分が上がりますね。自分の中での流行があったり、多少の変化があるとはいえ、基本はこんな感じで、ずっとカジュアルスタイルです。古着のスエットやパンツ、まっ白いTシャツも若い頃のように着るのは難しいけれど、髪や肌の艶加減、リップを足すなど少しだけ気を使います。
具体的には髪のダウンスタイルのときは、一度ストレートアイロンなどで、表面だけでも熱を当てるひと手間を加えてからオイルやワックスを塗っています。ヘアサロンでアドバイスを受けたのでめんどくさがり屋ですが実践中(笑)。まとめる時も必ずオイルやワックスを髪に馴染ませてからクルッとします。肌のは、基礎化粧タイムをいつもよりちょっと入念にして素肌を元気(血色とか)に。
私の思うカジュアルスタイルは ファッションのスタイルというよりはその人自身の事の様な気がしています。そういう軽やかなマインドでいる人がシンプルな服を纏っているから、素敵に見えてくるんですよね。
服が素敵なのではなくて、そんなマインドを持つニュートラルな人が、白シャツにベイカーパンツを履くから素敵……、そんな風に憧れているのです。
着慣れたスタイルだからといって、気を抜かないように。コーディネートする度に、微妙に足し引きしながら、今日の自分とのバランスを見ながら服を着ることが、マンネリで古臭い感じにならない秘訣かもしれません。新しい物も馴染んだ物も、好きで着たい服着てご機嫌に過ごしたい。
背筋をピンと伸ばしてたくさん笑う。今日もそんな素敵な1日でありますように。
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この記事の
プレミアムメンバー
菜木のり子
14歳からティーン誌でモデルを始める。その後女優に。25歳から27歳をパリで過ごし、帰国後はCMタレントとしても活躍。
Instagram: @nagi_norico