冷めたお弁当もごちそうに。天然杉で作る「曲げわっぱ」の魅力。

曲げわっぱのお弁当

日本が誇る伝統工芸品のひとつ「曲げわっぱ」。中でも身近な存在として多くの人に愛用されているのが、曲げわっぱのお弁当箱。詰めておくだけで、ごはんが冷めてもふっくらおいしくいただけると評判です。

十年ほど前、秋田県・大館市を訪れる機会があり、柴田慶信(しばたよしのぶ)商店の工房で曲げわっぱのお弁当箱を求めました。
柴田慶信商店では、樹齢150年以上の天然秋田杉にこだわり、それを余すことなく利用して、お弁当箱をはじめ、おひつやプレートなど、現代の暮らしに合わせた多様な作品を作っています。
天然木を使用した曲げわっぱは、木本来の調湿作用が余分な水分を吸収してくれるので、冷めてもご飯がふっくらおいしいままなのです。

じつは、一般的に流通されている曲げわっぱは、手入れを簡単にする為、ラッカーなどの人工的な塗装をしているものがほとんどなのだといいます。この塗装は、曲げわっぱの最大の魅力である通気性を奪い、さらに秋田杉本来の香りを損う原因にも繋がっています。

柴田慶信商店では、表面的な美しさよりも最高品質の素材が持つ機能を追求し、余計な塗装は施していません。
シバキ塗りを施していない白木の曲げわっぱの場合、たわしでゴシゴシ洗い(洗剤は不使用)、必要に応じてクレンザーなどで磨いてあげれば、次第に木目の柔らかな部分が削れ、固い年輪が際立ってきます。

曲げわっぱは、大切に手入れしながら使えば、百年もつと言われています。時間とともに変わる、木の風合いや色味もまた楽しみです。

曲げわっぱのお弁当2

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