『uka』代表・渡邉季穂さんに教わる、大人の手指ケア【後編】。50〜60代に最も多い “手指のお悩み”とは?

uka 書籍 インタビュー

新刊『ukaが教える 大人のハンド&ネイルケア』を上梓した、『uka』代表・渡邉季穂さん。本書では、大人の女性ための手指や爪、足先などのケア法をメインにさまざまなテクニックを紹介しています。

書籍の発売を記念して、前編に引き続き、「大人世代におすすめの手指ケア方法」のお話を渡邉季穂さんに教えていただきます。

● 前編記事はこちらから「小さなケアを毎日続けることの大切さ

50代に最も多い、手指の悩み「爪の縦線」

書籍では、大人世代の悩みである、シミやシワ、むくみなど、さまざまな悩みに対するケア方法がQ&A形式で紹介されていましたが、特に50〜60代の多くの人が悩んでいるというのが「爪の縦線」。爪に縦の筋が強く出ている、という人は要注意だそうです。

「爪の縦線というのは、組織の栄養バランスと乾燥が原因で起こります。みずみずしいセロリは表面がつるっとしているけど、乾燥すると凸凹になるのと一緒。横線の場合は、爪が伸びきれば改善することが多いですが、縦線の場合は、深めに爪を切ったとしても、縦に割れてしまいます。そうすると、髪の毛に引っかかったりと、痛みと不便を感じます。50〜60代はこれに悩む方が非常に多いです」

爪に縦筋が出たら、栄養を補い血流を促すこと

爪に縦筋を発見したとき、具体的にどのようなケアがおすすめなのでしょうか。

「主な原因は栄養不足ですが、単に栄養バランスを良い食事だけで改善するわけでもありません。栄養は血液にのって運ばれますが、爪は末端なので、栄養不足だと爪先まで栄養が届きません。栄養バランスの良い食事を前提として、サプリなどで栄養を補ってあげることがおすすめです。特に女性は生理もあって貧血な方も多いので鉄分、そしてビタミンCなどです」

また、頭皮マッサージで毛根に刺激を与えるように、手指のマッサージで血行を良くすることもポイントだとか。

「テレビ見ながら、話しながら、日常のなかで指を揉む癖をつけてあげる。あとは指先に血を溜めて、指が赤くなったら離す。これだけでも血流が流れます。ハンドマッサージは今すぐにでもできることなので、ぜひ実践してみてください」

大人世代のネイルアートのポイントは?

uka 書籍
書籍より抜粋。ネイルカラーの塗り方の基本を丁寧に紹介している。

ネイルアートの残念な例として、“ネイルを全身のトータルバランスの一部として考えることを忘れてしまう”だそうです。特に、自分のスタイルや個性が確立している大人世代に多いようです。

「人はネイルを全体のバランスで見ます。メイクや服装、体格、顔立ちなどと総合的に合っていないと、ちぐはぐな印象を与えてしまうこともあるので要注意。ネイルを塗ったあと、姿見で全身を確認するようにしましょう」

自分に似合うファッションやメイクを吟味してきた大人だからこそ、それに慣れてしまうことが原因のようです。

また、間違った爪の切り方で、爪に余計な負荷を与えている方も多いのだとか。

「書籍では、爪の切り方など基本的なことも紹介しているので、自己流のケアに一旦ストップをかけて、ぜひ色々と試してみてください。書籍の最初に、手指の使い方をチェックできるチェックリストがあるので、自分の状態に合うケアを見つけてみてください。クウネル世代の皆さんは必ずどこかが当てはまるはずです」


前後編にわたり、大人世代におすすめの手指のケアのコツをお聞きしました。最後に、渡邉さんへ読者にどんなことを伝えたいか尋ねました。

「新刊で書いたことは、全て自分に言い聞かせているような話です(笑)。私も皆さんと同じように毎日バタバタで、めんどくさがり屋なので、本当に気の抜いた美容しかできないんです。『太っているから』とか『歳を取っているから』と卑下して、今まで手指のことを気にかけてこなかった方に、『私も同じだから、一緒に頑張ろう』というメッセージを送れたらいいなと思っています」

そして『uka』のプロダクトを通して、サロンと自宅をつなぐ“ラフなビューティー”を提案できたら、と話す渡邉さん。

「毎日の心がけで、手指が少しでも美しくなれば嬉しいし、それをキープさせたいと思いますよね。そうすると手の所作も自然と素敵に、かっこよく見えるんです。何も手入れをしていないと隠したくなるから、手がグーになり、所作もガサツに見えます。日々の小さな積み重ねが未来の自分をつくっていく。私自身も肝に銘じて、美容も生活リズムも、自分らしいサイクルをつくって、大切に紡いでいきたいです」

撮影(記事TOP写真)/熊木優(io)、取材・文/阿部里歩

キーワード