クウネル世代の女性たちは今、どのように過ごし、何を大切にしているのでしょう。暮らしを楽しむ方々の 人生を豊かに整えるものを、自撮り写真と共にお届けします。6年前の苔玉との出合いが、想像もしていなかった道を開き、 日々の暮らしの光となったという原さん。ひとつのきっかけがもたらす、喜びのエネルギーは計り知れません。原さんの苔玉への思いについて伺います。
夢中になれること、楽しいと思えることがあまりなく、なんとなく寂しさを感じていた原さんに転機が訪れました。
「6年前に声をかけていただいて初めて苔玉を知りました。小さな中にも自然があり、その姿が愛おしくて。苔玉作りに引き込まれていました」
夢中になっていく中で、講師の話が。 「最初は躊躇しましたが、思い切って知人や友人向けに、自宅で講師をすることに。その時間が楽しくて……」
さらに気持ちが変わり、行動もどんどん積極的になったそう。「人の前に立つのだからファッションセンスを磨こう、部屋も整えて素敵なあしらいをしよう、としたいことがあふれ、笑顔も増えていきました」
そして原さんの思いは未来へ。「世界中の人に苔玉の楽しさを伝えられたらと、SNSにもアップします。もちろん自分のためにも作りますよ。 苔玉を作っている時間のワクワク感は 何にも代えられませんから!」
原由美/はらゆみ
モデル、苔玉講師
30年以上にわたりモデルとして、雑誌や広告などで活躍。
きもの撮影をきっかけに着つけも習得。
https://www.instagram.com/yumi.luluhara/
『ku:nel』2020年9月号掲載
写真 原由美/ 取材・文 河田実紀