キッチンは、旅の思い出のストックルーム。世界のあちこちで出会った、お気に入りに囲まれて

訪れた国で集めたお気に入りのアイテムでテーブルを彩る重松久惠さん。世界中から集められたカトラリーや珍しい道具類には、旅の思い出が詰まっているのです。

人を招いてご飯を食べるのが大好きな重松久惠さん。そこで振るまうのは中東やモロッコ・ロシアなど馴染みの薄い料理。完成度の高さと味は、現地のレストランに招かれた気分になるほど。こんな料理を生み出すキッチンは?と見せてもらうと、驚くほどシンプルでコンパクト。ところが、棚を開けるとそこには世界中から集められたカトラリーや珍しい道具類が、所狭しと収められています。一つ一つが愛着を持って使い込まれ、ていねいに手入れされているので、年月を経ても新品のような輝きを放っています。「若い頃から旅行好きで食いしん坊。自分が食べて感動したものは舌で記憶し、帰国後すぐに再現します。現地で見つけた道具や器を手にすると旅の思い出が蘇り、幸せな気持ちになります」

訪れた国は50か国以上。食と共にキッチングッズの宝探しも楽しみのひとつに。必ず足を運ぶのは市場や地元人御用達のスーパー、金物店。オーダーメイド品は旅の始めに注文し、帰国前日にピックアップする手際のよさです。「私にとってキッチンは、旅の思い出のストックルーム。ご飯会のテーブルに並ぶのは、そのストックの中から選んだストーリーのあるものばかり。お茶時のときにお道具の説明をするような感覚で、自分が集めた器などの話がきっかけとなって皆の会話が弾んでいけば素敵だな、と思っています」

今日のご飯会はフムスや野菜中心のヘルシーなヨルダン料理。久留米絣のクロスとのマッチングも新鮮。
イタリアの水切りラック 35年間愛用している、機能的で美しい佇まいのラック。ミラノで暮らしていたときに近所の金物屋さんで出会った逸品。
アメリカのキッチンタオル 30年前にアメリカのスーパーで何気なく購入。コットンの風合い、吸収性の良さが気に入りアメリカ旅行土産の定番に。
タイのカトラリー オーダーメイドのカトラリーは、柄もシルバーに磨いてもらうことも可能。30年ものとは思えない手入れのよさ。
高知県のかやのまな板 樹齢200年のかやの木で作られた、かや専門店のまな板。水に強く耐久性も秀逸。https://www.kayanomori.com/
中東の器 テヘランなどの骨董品店で買った自慢の器。ボウル型は絵付けの滲み具合やダイナミックな釉薬のかけ方に趣がある。
開化堂の真鍮菓子缶 友人からのギフトは最高のおもてなし道具に。この日は中東の手作り菓子を入れて。https://www.kaikado.jp/japanese/
バターベル 韓国の友人宅で見てネットで購入。容器に水を張ることでバターが1ヵ月常温保存でき、常に柔らかい状態をキープ。
タイのスプーン 地元の人が日常使いしているスプーン。素朴な道具からはその国の文化が伝わってくる。クスクスやスープの取り分けに。
素人とは思えない料理の数々は、こんなシンプルなキッチンから。重松久惠さん。
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