【島田順子さん連載02】パリから帰国すると必ず行くお蕎麦屋さん。

島田順子さん そば

和食好きの順子さんは、帰国すると必ずお蕎麦屋さんへ。落ち着いた老舗で昔ながらの定番メニューを食べるのも、スタイリッシュな空間でワインとともに楽しむのも素敵。今回は東京の行きつけのお店を紹介していただきます。

好きな食べ物はいろいろあるけれど、蕎麦はそのうちの一つ。どうしてかというと、さっぱりしていて、つるつるっと気持ちのいい喉ごしで食べられるから。東京にいるときに必ず足を運ぶお蕎麦屋さんは、オフィス近くの「室町 砂場 赤坂店」。幼い頃に、大好きな祖母がよく日本橋室町の砂場に連れて行ってくれたの。だから昔から砂場の蕎麦が好き。ここはお昼に来ることが多くて、夜の場合は早い時間に来ます。小瓶のビールから始まって、定番の名物浅利しぐれ煮、玉子焼きやねぎ焼き、あと天ぷらも。小海老と小柱の入ったかき揚げは欠かせません。最後にもり蕎麦を。蕎麦つゆに少しだけ蕎麦湯を足し、山葵を入れて好みの味にしてからいただきます。ああ、美味しい。冬になると温かいものが恋しいので、順子スペシャルで三つ葉蕎麦を作ってもらいます。温かいおつゆと硬めに茹でてもらった蕎麦の上に、三つ葉を蕎麦が隠れるくらいたくさんのせて。それをふうふう吹きながら食べると、身体の芯から温まって幸せな気持ちになります。

島田順子さん そば
ここは閉店時間が早いから、夜に食べたいときは早めに仕事を切り上げる。「カリッと揚がった温かい天ぷらを食べた後、冷たいお蕎麦で締めるのは最高じゃない?」。

それから六本木の「HONMURA AN」にもよく行きます。老舗の砂場とはまた違って、ここはモダンな内装で、お蕎麦屋さんだけどレストランみたいなの。一品料理の種類がたくさんあって、ワインがとても美味しいんです。最後はもちろん蕎麦で締めます。

パリは硬水だからか、残念ながら美味しいお蕎麦屋さんがありません。なので、フランスにいるときは蕎麦は家で食べます。パリのビオの店ではつなぎの少ない蕎麦の乾麺を扱っていて、それが美味しいの。家で食べるときは大概、お昼に何にもないから蕎麦でも茹でる?という感じ。そういうときはあまり材料が揃っていなくても、おかずはやっぱり天ぷらに。残り物の野菜や戻したわかめとか、そのときにあるものを揚げます。薬味は庭から採ってきた山椒の実や大葉。ねぎの代わりに刻んだエシャロットも、蕎麦つゆにたっぷりと入れていただきます。

「砂場」のつやつやの蕎麦を前に上機嫌。

「もり」¥600。上品な味。

いつも必ず注文する浅利のしぐれ煮。「浅利は体にもいいのよ」と順子さん。

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