【2022年マイベストブック】女優・宮崎美子さんが恐ろしさに共感した本とは?

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本に囲まれて暮らす読書好きな方々が、今年刊行された書籍の中で最も心に響いたおすすめの1冊をピックアップ。それぞれの作品の魅力を語っていただきました。今の時代を写しとった文芸作品から、生き方や想いに共感した本、学びのための本まで。新たな出合いのきっかけに、ぜひ手にとってみてください。

江戸を徘徊する〝アレ〟とSNSの恐ろしさよ!

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よって件のごとし三島屋変調百物語八之続』宮部みゆき
著者のライフワークとも言える江戸怪談シリーズ第8弾。語り手ひとり、聞き手もひとり、風変わりな一夜きりの百物語。2,090円(KADOKAWA)

私と同世代の偉大な作家・宮部みゆきさんの作品はいつも楽しみ。「三島屋シリーズ」がドラマ化されたときに出演したこともあって思い入れがあります。物語に登場する江戸時代の人たちは、現代人と同じように悩みや苦しみをもっていて、すんなりと共感できます。また、時代物なのに、なんと死体で歩き回る〝アレ〟が登場するんですよ!時代物に苦手意識がある方や、〝アレ〟好きな方におすすめ。

俺ではない炎上
俺ではない炎上』浅倉秋成
会社員男性がある日突然、SNSで女子大生殺害犯に仕立てられ大炎上。 逃亡を余儀なくされてたどり着いた真相とは? 1,815円(双葉社)

もう1冊は浅倉秋成さんの最新作。SNSの炎上って、私たち世代には縁遠いかもと思っていましたが、違います!主人公の男性は50代、女子大生殺害犯として炎上します。『俺ではない炎上』というタイトルは、主人公にかかる言葉であり、SNSの投稿にリツイートするなど、何らかのリアクションをしても、自分は関係ないと考える人にかかるようにも感じます。でも、本当に関係ないのでしょうか?自分の立場や、まわりからどう見られているのかを気にする人に、おすすめしたいです。

『クウネル』2023年1月号掲載

写真/玉井俊行、取材・文/𠮷川明子、編集/矢沢美香

おしゃれと快適さを両立。『KEEN』から20周年記念モデルが誕生

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