【パリのムッシュスナップ】マレ地区で好きなことわざを調査。フランス版「苦あれば楽あり」とは?

Yann Boniface

ことわざは国の文化や国民性を反映します。フランスのことわざとはどんなもの?
素敵なムッシュが集まるパリのマレ地区で、彼らが仕事や生き方の信条とする言葉を取材しました。

1_「雨の後は晴れ」

Laurent Vincentiさん

Laurent Vincenti(ローラン・ヴァンサンティ)さん
グラフィックデザイナー 66歳

雨の後は晴れ
Après la pluie, le beau temps

フランスに古くから伝わり、「悲しい出来事や困難な試練の後には、幸せが待っている」を意味し、日本語でいうと「苦あれば楽あり」。「複雑な問題に面した際に思い浮かべます。つらくても、よいことが待っていると前向きな気持ちになれる」。トラブル解決後は、雨上がりの街を歩くような清々しい気持ちになるそうです。

2_「多ければ多いほどよい」

Yann Boniface

Yann Boniface(ヤン・ボニファス)さん
会社員 40歳

多ければ多いほどよい
Abondance de biens ne nuit pas

ラテン語のことわざQuod abundat non vitiat「あふれるものは腐らない」に由来し、「物や財産はいくらあっても邪魔にはならない」を選んだヤンさん。「金銭は人生を豊かにすると考え、株や不動産の投資に励んでいます。一方で、物はたくさん持たないように注意。『KonMari〜人生がときめく片づけの魔法〜』の影響です!」

3_「人生一度きり」

Mathias Duchemin

Mathias Duchemin(マティアス・デュシュマン)さん
音楽レーベル経営 44歳

人生一度きり
On a qu’une vie

人生一度きりだから、後悔しないように生きよ、と元気づけることわざ。「仕事でも家庭でも、この言葉は座右の銘。明日はどうなっているかわからない。今という瞬間、目の前のこと、一日一日を重んじながら、自分が楽しいと感じること、したいことを優先したい。幸せを最大限に感じながら、人生を過ごすのが目標です」

『クウネル』2025年7月号掲載 写真/新村真理、コーディネート・取材・文/木戸美由紀、編集/矢沢美香

SHARE

『クウネル』NO.133掲載

人生を豊かにする「言葉の力」

  • 発売日 : 2025年5月20日
  • 価格 : 1,080円 (税込)

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)