【私の読書時間】小説家・吉本ばななさんが選ぶ「今を生き抜く元気をもらう」3冊とは?


『遠い声、遠い部屋』
トルーマン・カポーティ 訳/村上春樹
主人公を迎える義母や叔父、周囲の人々の誰もが普通ではなく……。「カポーティはノーマルな状況と異常な状況の話を交互に書いたイメージがありますが、これは異常な方の話ですね」。新潮社

『パッキパキ北京』
綿矢りさ
元ホステスでブランドものに目がない主人公菖蒲(アヤメ)。慎重な夫とは正反対に、北京の街に物怖じせずに繰り出していきます。そのフラットな眼で見た、新鮮な北京観察も読みどころ。集英社

『オールド台湾食卓記 祖母、母、私の行きつけの店』
洪 愛珠 訳/新井一二三
「台湾は食材が多彩ですが、著者の家では、〇〇はどこの店のもの、△△はどこの店でと細かく決めている。それも面白かったですね」。著者はこのデビュー作で数々の文学賞を受賞しています。筑摩書房




著名人の方にクウネル世代におすすめの本を教えてもらう「私の読書時間」。今回は小説家、吉本ばななさんにお話を聞きました。
『クウネル』2024年5月号掲載 写真/池野詩織、取材・文/丸山貴未子

RECOMMEND おすすめ記事
FOLLOW OUR SNS
最新の情報をお届けします
RANKING ランキング
- 総合
- 生き方