【表参道・山陽堂書店のおすすめ本5選】クウネル世代へ届けたい、老舗書店が選ぶイチオシは?

山陽堂書店 表参道

表参道で130年以上続く老舗書店「山陽堂書店」。現在お店を運営している3・4・5世代目の書店員さんに、クウネル読者へのおすすめ本を聞きました。肩肘はらずにすっと読める5冊を、著名人とのエピソードと共にご紹介します!

『ブルーインク・ストーリー 父・安西水丸のこと』

安西カオリ

ブルーインク・ストーリー 安西カオリ

ブルーインクの万年筆でスケッチした水丸さんの絵も添えて、全編ブルーで印刷。古いアルバムを見返すように「父・安西水丸」を語るエッセイ。父と娘、2人にしかわからない距離感が切なく描かれています。新潮社

「10年前にオープンした山陽堂書店のギャラリーでは、故・安西水丸さんが毎年原画展を開催し、それは今も継続しています。安西さんにはブックカバーのデザインも依頼しましたが、亡くなられて叶わなかったのが残念。でも安西さんの盟友、和田誠さんが引き受けてくれました」


『海をゆくイタリア』

内田洋子

海をゆくイタリア 内田洋子

ジャーナリストの内田洋子さんは、山陽堂書店でのトークイベントに出演をしてくれたことも。彼女は日伊往来40年余り。イタリア半島の12都市を海から訪問。美しい帆船ラ・チチャ号で旅した、140日間の豊穣な航海日誌。小学館文庫


『フランス革命の女たち〈新版〉激動の時代を生きた11人の物語』

池田理代子

漫画では語りつくせなかったフランス革命をめぐる真実の物語。歴史の表舞台の女たちの激しい人生を描く。女性の権利についても考えさせられる。新潮社


『藤田嗣治パリを歩く』

清水敏男

藤田嗣治パリを歩く 清水敏男

20世紀前半、フランスで活躍した画家・藤田嗣治。著者が藤田ゆかりの街を訪れる。当時の面影が残るパリの写真と共に追体験できるガイド。東京書籍


『隣人の愛を知れ』

尾形真理子

隣人の愛を知れ 尾形真理子

希望のない日常を変えた、出会いと別れの物語。素直になる勇気を得て、新しい人生を踏み出す、6人の女性の半年を描いた恋愛小説。幻冬舎文庫


『ku:nel』2022年1月号掲載

写真 豊田哲也/取材・文 酒井祥子/編集 今井 恵/再編集 久保田千晴

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