【一人に浸れる静かな映画3作】グラフィックデザイナー・葉田いづみさんがセレクト

葉田いずみ

動画配信サービスを使って、自宅で幅広い作品を、自由に気楽に楽しめる時代。今回紹介するのは「派手ではない静かな作品が好き」というグラフィックデザイナー・葉田いづみさんのおすすめ。子供が寝静まった夜や、1人で映画に没頭したい方におすすめの3作品です。

配信映画の楽しみ方は?

「基本的には映画館で観たいのですが、 ちょっと気になる作品や映画館ではかからないような古い映画が観られるのは配信のいいところ。好きな監督の名前を入れて検索し、おすすめの中に気になるものがあれば観ているうちに、リコメンドの精度が上がってきます」 映画を観るのは子どもが寝た後。パソコンで、1人で観ることが多いそう。 「配信とはいえ、できるだけ映画館に近い環境を作って観たいので、集中するために部屋を暗くしてヘッドホンをして観ます。一気に観たいので、時間がきちんと確保できる、心にゆとりが あるときに。たまにはお菓子をつまみながら映画を観るのが楽しみです」

「ゼロ・グラビティ」

ゼログラビティ

©2013 Warner Bros. Entertainment Inc.
All rights reserved. Prime Videoほかにて配信中

宇宙空間に投げ出された宇宙飛行士たちは、生還を目指すが……。「静かなSF作品で気持ちがいい。音楽が過剰に流れていないところも好きです」 監督/アルフォンソ・キュアロン


『静かなる叫び』

静かなる叫び

©2008 RP POLYTECHNIQUE PRODUCTIONS INC.
Prime Videoで見放題配信中

カナダで実際に起きた銃乱射事件をモチーフにした社会派ドラマ。「“興味のありそうな映画”に出てきて観ました。悲惨なシーンも多いですが、モノクロの静かな映像が美しいです」監督/ドゥニ・ヴィルヌーヴ


『わたしは、ダニエル・ブレイク』

わたしは、ダニエル・ブレイク

©Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and TheBritish Film Institute 2016

Prime Videoほかにて配信中

イギリスで貧困という現実に直面しながらも、助け合って生きる人々を描く。「旅行するだけではわからない、現代イギリスの社会問題がリアルに描かれていて考えさせられます」監督/ケン・ローチ


『ku:nel』2022年1月号掲載

取材・文 赤木真弓/編集 久保田千晴

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