クウネル・サロン プレミアムメンバーの青木美詠子さんは、整理収納アドバイザーの資格も持つ文筆家。これまで「冷えとり」や生活に関する著書を何冊か出され、雑誌でも日用品、掃除、料理など、ゆたかな暮らしの数々を紹介されてきました。でもその裏にはさまざまな挫折や不安があったと語ります。特に50代の頃から、それは重くなっていったそうです。
不安は誰にでも存在する
「誰でも何かしらの不安を抱えていると思うんですけど、特に同世代の女性だと、これからどう生きよう、と思う重さが若い時とは全然違う気がします。女性の人生は本当に多様で、みんなと同じように生きたら幸せ、という時代ではないし、参考になる第二の人生のモデルケースも多々あるはずなのに、世に広く知られてないので、悩みも深いんだと思います」
少し青木さんの人生を振り返ると、広告会社でコピーライターを10年、その後、自分の言葉で文章を書きたいと退社。でも収入のためにフリーでコピーライターを続けていました。並行してエッセイや絵本など出版社に送ったり、好きな本の編集者に手紙を書いて見てもらったり。でも原稿がまるまる返送されてきたりして、ショックを受けたそう。
「それで本当にもう文章はダメなんだとあきらめた頃に、冷え症に悩む編集者の方が私の友達のイラストレーターに相談したことから、自分の不調のために10年ほど続けていた冷えとり健康法の書籍『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』が出ることになったんです」
新しい仕事をする・しないで揺れたことも
それを機に数冊の本を出版できた青木さんですが、その後の出版不況で「自分くらいの力では出版は難しく、どうしたらいいんだろう」と思う日々。それは今も同じだそうです。
「それで何か違うことで収入を、と思い、私にできることを考えました。金銭関係の仕事は苦手だし、とか消去法で考え、家事代行ならできるかなと思ったのでした。整理収納アドバイザーという資格も知っていたので、とりあえず取ってみようかと」
もちろん夫を支える主婦という仕事だけでいいじゃないか、と思う時もあり、長いこと揺れていたそうです。きっと同じような状況で、家事なら得意だと考え、整理収納アドバイザーの資格を取る方も多いかも知れません。当時の心境を青木さんはこう語ります。
「勉強中は目標もあって充実しているのですが、いざ資格を手にしたら、さあどうしようと不安に。雇われるほうが性に合ってるくらいなので、自分でセミナーを始めるのは、とてつもなく怖かったです。でも一生考えてても失敗もしないかわりに、何ひとつ変わらない。それはわかっていながらグズグズ。その後、資格を取った時の先生に相談し、『春先が整理収納のシーズンでもう遅いから、来年からやろうかと……』と言うと、『まだ今年できますよ〜』と背中を押され、崖から飛び降りる気持ちで、えいっと募集してみたんです」
夫とも「人が集まらなくても、場所を借りないから損失は出ないもんね」「そうだよ」とか話しながらだったそう。そうしたら、ちらほら応募があって泣きそうに感動したとか。あの感動は忘れられないものだそうです。どうせなら昼食もお出ししたいと準備し、皆さんに「美味しい!」と言ってもらえたり、とても楽しかったそう。
「いっぽう集客は苦手で、気が重いこともしばしば。そのうちコロナ禍で自宅セミナーはやめ、zoomを学んでオンラインにしてみましたが、そちらは自宅よりも需要がなく、それも落ち込みました。それで個人リクエストだけを受ける形にしたら、気がラクになりました」
→後編に続きます。
青木美詠子さんの
オンライントークイベント開催決定!
10/9(土)14:00~15:00
テーマは、
片付けのこと、これからの生き方のこと
プレミアム・メンバーの青木美詠子さんをゲストに、「生き方、片付け方」のトークイベントを開催。事前申し込みは特になく、当日、下記のURLにアクセスいただくだけでOK。
日時:10/9(土)14:00~15:00
スピーカー:青木美詠子(文筆家/コピーライター)、片岡延江(フリーエディター)、増田早希(「セカミー」主宰)
配信方法:Zoom
https://us02web.zoom.us/j/81416134027
・開始5分前になりましたら上記アドレスよりお入りください。
・事前登録の必要はありません。
・参加するあなたの画像・音声は公開されません。主催者からも見えません。
・セミナーの視聴はパソコンからの視聴を推奨します。
スマートフォンから視聴される場合は事前に、無料アプリ「Zoom」インストールをお願いします。(iPhone、Android )