4人のお子さんとともにハワイに生活を移して約10年、 夫との出会いや、子供たちの自立を機に、日本での暮らしを決めた花田美恵子さん。 日本での新生活は、ハワイの思い出から溢れる愛情で満ちていました。今回は帰国後新しいライフスタイルを確立した花田さんに家族のこと、これからのことを伺いました。
2019年12月、約10年間のハワイでの暮らしを終え、帰国した花田美恵子さん。夫、豆柴の愛犬カイ君との新生活がスタートしました。「ハワイで夫と出会い、結婚。夫の仕事の関係で帰国することに。夫と出会っていなかったら、帰国する発想もなかったと思います」。さらに、4人のお子さんの自立のタイミングも重なったそう。「ハワイでの生活は大変なこともありましたが、子供たちが無事に成長し、 自立してくれたのが何より嬉しい。だから、日本での生活を決心できました」 。
それにしても、海外からの引っ越しはさぞや大がかりだったのでは。 「帰国する際、家具類はサブスクリプションを取り入れることにしたので、 引っ越しの荷物は私たちが搭乗した飛行機の手荷物として、運べるだけのものを持ち帰ってきました。段ボール箱とスーツケース4つ、これが二人の荷物全部。引っ越し作業は大変でしたが、二人で準備し、乗り越えた達成感で疲れも軽減。これまでは私と子供の家庭だったので、同じ立場で気持ちを共有する人がいませんでした。でも、 後々『あの時は大変だったね』と話せる相手がいる、とてもありがたくて幸せです」 。 帰国後、閉塞感が広がっていきます。 「『この先どうなるのだろう』という不安でいっぱいでした。しかし、自粛生活で世の中の動きがゆっくりだったことが幸いし、落ち着いて考える時間が持てました」。
ハワイでの生活も、今では懐かしく思い出せるように。
花田美恵子/はなだみえこ
ヨガインストラクター。 学生時代から雑誌『オリーブ』で読者モデルとして活躍。2005年ハワイで初めて受けたビクラムヨガに魅了され、資格を取得。ハワイ・オアフ島のホテルでヨガの指導者として活動。一男三女の母。
『ku:nel』2021年1月号掲載
写真 玉井俊行/取材・文 河田実紀 Hata-Raku