築50年の庭付きモダン住宅をリノベ。アートと共存する家ーヨガ講師 渋木さやかさん【住まいと暮らしvol.73】

部屋やごはん、お気に入りの道具たちを本人撮影の写真で見せていただき、バトンを繋いでいくリレー連載。前回の加藤一美さんのバトンを受けてご登場いただくのは、ヨガ講師の渋木さやかさん。
渋木さんの暮らしのルール
1)余白を作る
2)心も体も家も整える
3)五感で暮らす

築50年の庭付きの鉄筋コンクリート住宅を購入し、リノベーションしたという渋木さん。
「もともと、日本のモダン建築の第一人者である清家清さんの一番弟子だった建築家によって設計された家。ステップや天井、扉、窓がかわいらしく、それを活かした造りにしています。鎌倉の同じ町内での引っ越しでしたが、コロナ禍もあって工事がだいぶ遅れてしまい、庭を含めまだ完成してはいないのですが、窓からの景色や緑が美しく、癒されています」

光の入り方や風の抜け方、視線の抜けにまでに配慮された設計。
人気フェス「GREENROOM FESTIVAL」やギャラリーの運営などに携わる、GREENROOMの代表を務める夫を持つ、渋木さんの家のテーマは「アートと共存する家」。

リビングのアーチの奥に、作品が見えるように配置。「アーチ下の風が通る場所に、『MQuan Studio』のセラミックアートを吊るして。風鈴のような佇まいで私のお気に入りのひとつ。
「旅先で出合い、心惹かれたアート作品が空間のアクセントになっています。構造や光、動線、アートといった、美しさとあそび心が日々の営みのなかに自然に溶け込むような暮らしを目指しています」

カリフォルニアを拠点に活動するアーティスト、Jeff Canhamによるアート作品。「空間に遊び心と彩りを添えてくれています」
ヨガライフアドバイザーとして、大型音楽フェスやヨガイベントなどでもヨガを教える渋木さん。
「はじめは体を動かすためのツールだったヨガが、いつの間にか心の整え方を教えてくれる存在に変わっていきました。悩みそのものがなくなるわけではないのに、不思議と受け止め方が変わりました。

「毎日ではなくても、自分のために時間を作った日には、自分を褒めてあげつつ優しく見守りたい」という渋木さん。コミュニティ「
ヨガは特別な時間ではなく、暮らしにそっと寄り添うもの。朝の深呼吸や夜のストレッチも立派なヨガ。子育ても仕事も人間関係に関わることもヨガの一部です。私のライフスタイルの一部でもある、ヨガが溶け込む家にこれからも

素敵なキッチンはドイツ製。「海外ものと日本製のコンロや食洗機などを織り交ぜて、造作しています」
profile
渋木さやか/しぶきさやか
ヨガ指導歴19年。鎌倉にて子育てビーチライフ中。フジロックフェスティバル、
instagram @yoga_citta
「渋木さやかの朝ヨガオンライン」
渋木さんがバトンを渡すのは、オーガニックの赤ちゃんグッズブランド「SWELLCOVE」を手がける中川珠里さん。「子育てを含め、ライフスタイル全てがセンス抜群!