50代、子どもの独立で賃貸ひとり暮らしに。引っ越し前にやってよかった「捨て活」

「アラフィフからのおひとりさま生活」を発信している50代インスタグラマーのようさん。2DKの築古賃貸アパートでのシンプルライフが幅広い世代から支持されています。ここでは、ようさんの素敵な暮らしぶりを切り取った著書『50代、賃貸ひとり暮らし。 ものを手放して見つけた、 私らしい日常』より、引っ越し前にようさんが取り組んだ「捨て活」のお話をご紹介します。

インスタフォロワー5.6万人の暮らしをまとめた一冊

長男・長女の独立をきっかけに、人生2度目のひとり暮らしをスタートしたようさん。家族と暮らしていた3LDKの家を離れ、今は2DKの築古賃貸アパートで、最小限のお気に入りだけに囲まれた暮らしを満喫しています。

ようさん PROFILE:社会人の長男と長女がいる50代のエステティシャン。子どもの独立を機に、2DKの築古賃貸アパートへ引っ越し。インスタグラム(@ohitorisama_kurasi)で、おひとりさま生活を発信中。

ようさんのモットーは「自分で自分をごきげんにする」こと。本書では、ひとり暮らしを始めるにあたっての物件探しから、現在のインテリアや収納、仕事や趣味、健康まで、ようさんが日々大切にしている暮らしの工夫を紹介しています。

さらに、お金のことや将来への不安との向き合い方など、気になるテーマについても、ようさんらしい視点で語られています。

今回は〈クウネル・サロン〉の読者のために、本書の中から一部記事を特別に紹介します。

※これより下の記事は『50 代、賃貸ひとり暮らし。 ものを⼿放して⾒つけた、 私らしい⽇常』(扶桑社)からの抜粋です。

3LDKから2DKの家へ。大量のものを処分した「捨て活」

3LDKから2DKの家に住み替えることが決定して、私はとても焦っていました。「この大量の荷物、どうしよう?」と。当時の私は、片付けや収納が大の苦手。ものが増えたら収納棚を買って、いっぱいになったらまた新しい棚を買う…の繰り返し。収納できないものが床まであふれているような生活でした。

たくさんの棚に囲まれながら途方に暮れましたが、最初にやったことはイメージトレーニング。YouTubeでミニマリストの方の動画を観て、モチベーションを高めていきました。やる気が出るので、すっきり暮らしの人を参考にするのはおすすめです。

そしていよいよ片付けに取りかかり始めます。はじめに手をつけたのは洋服。45リットルの大きなゴミ袋を持って、すべて「いる」「いらない」「わからない」に分けて整理していきました。

時間が確保できるときに「今日はバッグを入れている棚を片付けよう」など小さなゴールを決めて、棚ごとに少しずつ進めます。収納棚がひととおり終わったあとは、クローゼット、本棚、洗面所、キッチンの食器棚と、収納場所ごとに処分するものと残すものを仕分けしていきました。

現在の住まい。大きな観葉植物をおいて落ち着くリビング

あまりにものが多すぎたため、「全部捨てるつもりで」と決心したことをよく覚えています。

なぜかというと、そのほうがテンポよく片付けを進められるからです。すべていらないつもりでゴミ袋まで持っていくと、「これは必要かも」「捨てられない!」と思えるもの、つまり本当に必要なものだけを残すことができます

いちいち「これはどうしよう?」と悩んでいたら、頭も疲れてきちゃいますよね。よくフォロワーさんからも、うまく片付けができないというお悩み相談を受けるのですが、このことをお伝えすると「目からウロコ!」だと言われます。

自分で大量のものと向き合ってみて、片付けを進めるスピード感はとっても大切だなと思いました。

現在の住まい。落ち着くトーンでまとめた寝室

「捨て活」では軽トラ2台分の荷物とお別れ

「捨て活」で処分したのは、主にこんなものです。

・長い間使ってなくて、この先も使わないと思ったもの
・処分してもまた使うときはすぐ買い直しができるもの
・なんとなく捨てずにとっておいたもの
・古い家具や家電など、よく見ると使い込んで古くなり、買い替えの時期がきているもの
・フチのかけてしまった食器やシミがついている洋服

迷ったものはいったん保留にしておいて、あとでもう一度見直すことに。並行して、売れそうな本はフリマサイトに出品したりもしていました。片付けにかかった期間は全部で3か月くらいです。

これまでも自治体の粗大ゴミ回収にもたくさん出したのですが、最後は不用品回収業者さんに引っ越しの前日に来てもらい、たくさんの荷物をまとめて回収していただくことに。回収当日の朝、「全部積みきれないかもしれない」と言われて焦ったのですが…。

カラーボックス10個以上、たくさんの収納棚、衣装ケース、ダイニングテーブル、ダイニングチェア、子どもの学習机やベッドなど、大量の荷物を業者さんがなんとかパズルみたいに積み込みしてくれました。この日、軽トラ2台分の荷物とさよならしました。

片付けは本当に大変だったけれど、ものだけじゃなくて気持ちも整理できたことがとてもいい経験でした。「ちょっと捨てすぎたかな?」と思うくらい、ものが少ない状態での新生活になりましたが、そんなコンパクトな暮らしが私には合っていたようです。

以前のようにものがあふれる生活に戻りたくないという思いから、ものとのつき合い方も変わっていきました。

引っ越し直後、ものが増えることに敏感になっていた頃に気がついたのが、私にとって買い物は「必要なもの」と「気持ちが欲しがっているもの」の2種類あるということ。それ以来ものを買うときは、「これは必要? 気持ちが欲しいだけ?」と落ち着いて考える習慣がつき、「自分へのご褒美に“あえて”買おう」とか、「今日はやめておこう」と判断するように。

今は自分にとって本当に必要なもの、なるべく兼用できるものを厳選するようにしています。

現在の住まい。すっきりとしたキッチン

ものとのつき合い方を考えるようになったきっかけは、仕事でも。

私は、高齢でサロンへの来店が難しいお客さまには、月に1回ほどご自宅を訪問して施術を行っています。とくにひとり暮らしの方は、80歳を過ぎた頃から伺うたびにものが増えていき、探しものをする時間が少しずつ長くなっているように感じます。「片付けるの手伝いましょうか?」と声をかけても、「いいのよ、このままで」と。

ものが増える原因は、目が悪くなってきたり、おっくうになってきたりといろいろだと思います。それ以外に、ひとつのものを必要かどうか判断し、捨てるには気力も体力もいるため、年々大変になっていくのかなと。自分で片付けをやったからよくわかります。

「ものが多いと不自由にもなるんだな」と思ったので、今のうちからできるだけものを増やさないように、不要なものは減らすよう意識して、将来を見据えています。

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