壁に色を取り入れ、もっと自由に楽しむ暮らしーカラープランナー・小林明子さん【住まいと暮らしvol.65】

和室の読書コーナーには、友人の手がけた作品を飾って。「ギャラリー気分で、部屋のいたるところに作品を飾るのが楽しい。作品によって壁の色を変えるのも楽しい。壁が自由だと暮らしも自由になります」

玄関正面の壁にかけた、「COAT」オリジナルのペインテッドパネル。「サイズ、イメージからオリジナルで制作。シャープなイメージにユーモアを足して、というオーダーでデコラティブペインター ヤマグチに制作を依頼しました。夜になるとボヤッと光る仕掛けが」

大家さんの庭では、レモンやみょうが、柚子やハーブが育ち、一緒に収穫したり、お裾分けしてもらったりしているそう。

旅先で購入したり頂いた、スパイスとはちみつ。「10年前にインドで購入したスパイスボックスには、普段よく使うものを入れて。はちみつは非加熱で、その土地の個性を感じられるものが好み。朝と夜にひとスプーン摂ることで、免疫効果があると感じています」

日常に香りが欠かせないという小林さん。「色を作ることと香りのブレンドは似ていると感じます。香りのブレンドをすることがリフレッシュに。ハーブで入浴剤や石鹸を作ったりしています」

友人で、ベルリンで活動する「aoiro air design」の香り。「この香りをまとうことで、1日がスタートします」

友人の「余地 yoti」さんが手がけた掛け軸。「引っ越しの際、床の間の佇まいにひと目ぼれ。イメージを伝えて制作を依頼しました。yotiさんの作品はどれも、温かさのなかに凛とした空気が漂っています」

壁は自由にペイント。「手さばきが表情となり、柔らかい質感になるペイントを採用。色のバランスを考えて調色したくすんだ白です」

ダイニングの奥まったスペースには、レコードプレイヤーやアンプを収納。自宅作業スペースとしても活用しているそう。

パートナーの両親が大切にしていた、YAMAHAのスピーカー。「半世紀のときを経て、友人で照明プランナーの「ombre」さんが修復してくれて、音を出すことができました。”当時、家で鳴っていた温かい時間ごと再生しているよう”と表現してくれ、とてもうれしかったです」

空間の色と質感の感じ方には、光がとても重要だという小林さん。「ombreさんに照明計画をお願いしました。すべて見えるよりも、見えない部分、影があることが心地よいと感じられます」

器は好きなギャラリーやお店で、少しずつ集めてきたもの。「大切なものほどよく使います。見た目も楽しく、自然と丁寧に盛り付けができ、よりおいしいと感じます。野菜は実家や友人の畑で採れたものが中心。作っている人の愛情が伝わるから、より丁寧に食べようと思えます」

引っ越しした際、玄関用にオーダーしたリース。「よい感じに褪せた色合いも美しいです」

大のお気に入りだという自転車。「自転車マニアの友人が組んでくれたもの。自分でハンドルやサドルを変えたり、少しずつ乗りやすいようにアレンジして、自転車愛が高まりました」

大画面で映画を観るのは、小林さんの楽しみのひとつ。スクリーンは自立型で屋外でも使用可能。

「makita」のインパクト、プチ工具セット、「COAT COLOR BOOK」は、何かを作りたくなったときの必須アイテム。

ガーデン用の古くなったテーブルも自らペイント。「色を変えることで気分転換ができます。それまでと違う使い方ができるのが楽しい」

色のバランスを考え、調色しているところ。「陰影が美しい白は、家具やインテリアを引き立ててくれます」

部屋やごはん、お気に入りの道具たちを本人撮影の写真で見せていただき、バトンを繋いでいくリレー連載。前回の伊藤菜衣子さんのバトンを受けてご登場いただくのは、カ ...[続きを読む]

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