18帖ワンルームで完結、 大人のひとり住まい。パフューマー・山藤陽子さんのくつろげる部屋(後編)
ほっとする、リラックスできる、落ち着く。クウネル世代にとって部屋は、くつろげることが大切です。それは、家族の形態が変わりひとり暮らしをするようになっても、実家を引き継ぎリフォームすることになっても、都心から自然豊かな地に暮らし替えをしても、そしてパリのアパルトマンでも。自分のスタイルとさまざまなストーリーを持つ16組のくつろげる部屋をお届けします。今回はパフューマー・山藤陽子さんのお部屋です。
間取り
狭いゆえの居心地のよさも。身軽な暮らしが今の自分らしい。
生活の場は、18帖のリビングダイニングのみ。厳選して持ってきたお気に入りのヴィンテージの家具に囲まれた空間には、あちこちに古いもの、好きなもの、思い出を飾って。10年以上愛用するダブルベッドはソファがわりとしても使い、1日をこのワンルームで過ごします。
「すべてのものが自分の目の届くところにある、という狭いゆえの快適さもあって。部屋が散らかってもすぐに片付けられるし、どこに何があるのかわからなくてものを探しまくるストレスもなくなりました。片付けにしても掃除にしても、年齢的に思うようにできなくなっていることもこの10年くらいで痛感していて、この先は今よりもっとできないことが増えていく。それを私は危機感として感じていたので、元気なうちに暮らしをミニマムにシフトしてみよう、というチャレンジでもあるんです」
身軽でいれば、田舎暮らしがしたくなっても、やっぱり広い部屋に住みたくなっても「すぐに動けるしね」と山藤さん。
「もっと狭い部屋でもいいと思っているくらい。時代も変わったので、フレキシブルな住まい方をする選択肢もありでは、とこの部屋が教えてくれました」
PROFILE
山藤陽子/やまふじ・ようこ
パフュームブランド『SCENT OF YORK.』代表。“気持ちいいこと”をキーワードにしたもの選びの提案、空間演出やコスメブランドの香りのプロデュースなどを手がける。
『クウネル』2024年7月号掲載 写真/玉井俊行、取材・文/矢沢美香
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『クウネル』NO.127掲載
くつろげる部屋が好き!
- 発売日 : 2024年5月20日
- 価格 : 1000円 (税込)